嫁ごの尻たたき
開催日
2023年1月14日(土)開催地
福岡県春日市小倉 住吉神社みどころ
藁を束ねた棒で花嫁の尻を優しく叩き、定住や子宝を願う、「嫁ごの尻たたき」。
結婚した新郎新婦を、地域が一体となって祝い、歓迎する伝統的な行事です。
戦後一時中断していましたが、今では、子どもたちが優しく撫でるようにして、花嫁を祝福しています。
地域が一体となって花嫁を歓迎!「嫁ごの尻たたき」
地域の子どもたちが花嫁のお尻を優しく叩き、新たな夫婦を歓迎し幸せを願う、「嫁ごの尻たたき」。
お嫁さんが末永く居つくように、子宝に恵まれるように、といった願いが込められています。
新妻などの尻を叩いて子宝などを願う風習は、古くは平安時代から行われ、「枕草子」にも記述があるほど。
藁を巻きつけた棒で、花嫁の尻を撫でるように優しく叩く子どもたちは、少し照れくさそうでもあり、地域として花嫁を優しく迎え入れる気持ちが垣間見えます。
花嫁を多くの人にお披露目することで、その後もすんなりと溶け込むことができる、地域に根差した伝統行事です。
地域への想いが天に昇る。 左義長への点火。
「尻たたき」の行事に先んじて、盛装した花嫁は神社に参拝。
自治会長から祝辞を受けた後に、境内広場の左義長の周りに集まり、左義長が点火されます。
一般的に左義長の火にあたると無病息災や五穀豊穣になるといわれており、新たな花嫁を迎えることで、地域全体の末永い発展が祈念されます。
途絶えていた伝統行事。復活に込められた想い。
「嫁ごの尻たたき」は、「叩くのは野蛮だ」といった声などにより、戦後一時途絶えていました。
しかしながら、地域住民の想いもあり、1982年に復活。
今では、叩くというよりは優しく撫でるようにして、花嫁を歓迎しています。
かつて、この地域に住むことは苦労が多く、それ故に新たな花嫁を地域が一体となって見守ってきた優しい想いが、この伝統行事を通じて今に受け継がれています。
開催情報
開催日
2023年1月14日(土)
開催場所
福岡県春日市小倉 住吉神社
結婚した新郎新婦を、新婦の尻を優しく叩いて祝福する、「嫁ごの尻たたき」。
江戸時代が始まりとされていますが、戦後一時中断。1982年に復活し、今に続いています。
地域が一体となって新たな夫婦を歓迎する、地域に根付いた伝統行事です。
※該当者がいない場合、尻たたきの行事は中止となります。(他の行事は行われます。)
住所
福岡県春日市小倉3-37 (住吉神社)
アクセス
車 / 福岡高速道路環状線「板付出口」より約10分
電車 / JR鹿児島本線 「南福岡駅」よりバス・徒歩で約15分