まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

おしろい祭りおしろいまつり

開催日

2022年12月2日(金)

開催地

福岡県朝倉市 大山祇(おおやまずみ)神社

「おしろい祭り」みどころ紹介 2022年12月2日 開催

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みどころ

おしろい祭りは、毎年12月2日に福岡県朝倉市の大山祇(おおやまずみ)神社で行われます。

その年の新米を粉にして水でといた「しとぎ」と呼ばれる“おしろい”を顔に塗り、その付き具合で翌年の豊作を占うものです。

顔に塗った“おしろい”は、家に帰るまで落としてはならず、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災になるといわれています。

300年以上前から行われている伝統行事で、無病息災と豊作に感謝する珍しいお祭りです。

 

 

全国的にも類のない奇習

 

 

おしろい祭りが開催される朝倉市杷木大山(はきおおやま)地区。

祭りの座元は当番で隣組が交互に務め、宮座が始まるまでに膳の準備をします。

膳には吸物・豆・ぬた・にしめ・大きなすし二個(一人前三合で押しすし)が盛られます。

甘酒は参拝者全員にふるまわれます。

 

 

宮座が始まり、宮司のお払い祝詞が奉上され、その後に氏子全員が宮座の膳につきます。

お神酒(みき)がまわり始めると、新米を粉にした「しとぎ」を宮司の顔から塗り始め、参拝者全員に塗るもので、その“おしろい”がよくつくほど豊作であるといわれています。

これは昔、農家の人が氏子の弥栄え(いやさかえ)と新穀の豊作を神に報告、感謝し来年の五穀豊穣を祈願する行事ですが、全国的にも類のない奇習とされています。

 

宮座の膳を持ち帰るために、藁で編んだ中に物を入れる「藁つと」が用意されており、お酒でほてった顔に“おしろい”をぬり「藁つと」を肩にかけて、帰る姿は素朴な風景です。

 

 

自分の家につくまで落としてはいけないルール

 

 

このお祭りは翌年の五穀豊穣を祈願する伝統行事です。

塗った“おしろい”は、自分の家につくまで落としてはいけないルールになっています。

家に帰って、“おしろい”を落とした水を牛馬に飲ませると無病息災、火の中に入れると火事になるといわれています。

子どもから大人まで楽しく参加できるお祭りです。

 

 

女性の神様

大山祇神社には山の神様が祀られています。

その山の神様は女性の神様といわれており、おしろい祭りは”女性の神様が化粧をする”という意味が由来となっているそうです。

1798年に編纂(へんさん)された筑前国続風土記附録に、おしろい祭りの事が記載されており、300年以上続いています。

開催情報

開催日
2022年12月2日(金)

 

 

開催場所
福岡県朝倉市 大山祇(おおやまずみ)神社

 

住所
福岡県朝倉市杷木大山527(大山祇神社)

 

 

おしろい祭りは、毎年12月2日に福岡県朝倉市の大山祇神社で行われます。
その年の新米を粉にして、水でといた“おしろい”を顔に塗り、その付き具合で翌年の豊作を占うものです。
この顔に塗った“おしろい”は、家に帰るまで落としてはならず、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災になるといわれています。

 

 

アクセス
車/大分自動車道「杷木インター」から約15分
電車/JR久大本線 筑後大石駅から約15分

アクセス