まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

鬼の修正会(追儺祭)おにのしゅじょうえ(ついなさい)

開催日

2023年1月7日(土)

開催地

福岡県筑後市大字熊野 熊野神社
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みどころ

真っ暗闇の中、激しく燃え盛る3本の大松明に圧倒される豪壮な火祭り、「鬼の修正会」。

その後、多くの刈又(かりまた)によって担ぎ上げられた大松明が、火の粉をまき散らし境内を周回する姿は壮観です。

近年では男を磨く貴重な観光体験として、市内外から担ぎ手の募集が行われ、賑わいをみせています。

 

 

一気呵成に燃え上がる炎に驚愕 「大松明の点火」

 

 

 

周囲の明りが消され真っ暗闇の中、「大松明」はスタート。

御神火が運ばれ3本の大松明に火が渡ると、あっというまに炎が燃え広がり、辺り一帯を赤く染め上げます。

大きな音を立て燃え盛る大松明は、熱くて近寄れないほどですが、火の勢いを保つために松明の先端へと登り束ねている縄を切る、勇壮な締め込み姿も。

闇夜の中、紅蓮の炎が燃え盛る光景は、圧巻の一言です。

 

 

 

大松明の先には、5ヵ月前から乾燥させた杉の枝と、「弾(はじ)き竹」といわれる短く切った真竹が取り付けられています。

点火した大松明は、竹が弾けパンパンと音を立てながら豪快に火の粉をまき散らします。

 

 

 

 

鬼を祓い幸運をもたらす 「大松明の曳き回し」

 

 

 

燃え盛る大松明は、古式にのっとり「刈又」と呼ばれる5mの棒で担ぎ上げられます。

大松明の長さは15m、直径は1.5mもあり、その重さは500kgともいわれ、一本一本の刈又にはとてつもない重さがのしかかります。

「煙にあたると病気をしない」「火の粉を浴びると結婚できる」などといわれる大松明の炎。

降り注ぐ火の粉をものともしない締め込み姿の男衆により担ぎ上げられた3本の大松明は、鐘・太鼓が打ち鳴らされる中「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声で境内を3周し、鬼を追い払い五穀豊穣・無病息災を祈願します。

 

近年では、貴重な「男磨き体験」として、市内だけではなく市外からの参加者も募集しています。

(20~50歳の健康な男性限定)

 

 

伝承を受け継ぐ子どもたちによる火祭り 「小松明」

 

 

 

大松明に先駆けて行われるのが、「小松明」です。

小松明の担ぎ手となるのは子どもたち。

地元の方たちによってつくられた約300本の小松明に御神火が灯され、子どもたちの手によって境内を3周します。

地域によって大切に守られてきた伝承の灯火が、次の世代へと受け継がれていきます。

開催情報

開催日

2023年1月7日(土)

 

開催場所

福岡県筑後市大字熊野 熊野神社

 

 

激しく燃え盛る3本の大松明が、古式にのっとり境内を曳き回される勇壮な火祭り、「鬼の修正会」。

別名「追儺祭」といわれ、600年以上続く鬼追いの儀式です。

1969年に「熊野神社の鬼の修正会」として県の無形民俗文化財に指定。

 

 

住所

福岡県筑後市大字熊野730 (熊野神社)

 

アクセス

車 / 九州自動車道「八女インター」より約10分

電車 / JR鹿児島本線「羽犬塚駅」より徒歩で約30分

 

アクセス