まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

八代農村奉納歌舞伎やしろのうそんほうのうかぶき

開催日

2022年11月5日(土)

開催地

高知県いの町 八代八幡宮

日本テレビ「まつりの遺伝子」 11月6日放送

「八代農村奉納歌舞伎」みどころ紹介 2022年11月5日 開催

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みどころ

八代農村歌舞伎(やしろのうそんかぶき)は、江戸時代に高知県いの町の八代八幡宮(やしろはちまんぐう)へ奉納するために始まったものです。

毎年11月5日の例祭では、地元の青年団が地芝居を行います。

歌舞伎が奉納される八代八幡宮の境内にある「八代の舞台」は、1976年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。

 

 

本年度の演目

 

式三番叟(しきさんばそう)

 

 

 

歌舞伎を演じる前に毎年行われているこの舞踊には、舞台を清めるという意味があります。

この八代の三番叟は「もみだし三番叟」ともいわれ、五穀豊穣を祈って踊るものです。

 

 

大黒踊り

 

 

八代奉納歌舞伎が始まるよりも以前から伝わる舞踊です。

神様への奉納を意味するといわれています。

 

 

義経千本桜 – 釣瓶鮓屋の場(よしつねせんぼんざくら – つるべすしやのば)

 

ーあらすじー

源氏と平氏の最後の戦いである「源平合戦」後のお話です。

舞台は吉野山のふもと、下市村にある「釣瓶鮓(つるべすし)」という鮓屋さんの見世先。

 

釣瓶鮓屋の弥左衛門(やざえもん)の家では、奉公人の弥助(やすけ)と晴れて夫婦となる娘のお里が、父の帰りを待ちわびています。

そこへお里の兄・権太(ごんた)がやってきました。

権太は年貢を盗み取られたと哀れな様子を見せ、母親に銀(かね)をせびります。

息子を疑いながらも夫に内緒で銀を与えたところに、主人の弥左衛門が戻ってきました。

権太はとっさに鮓の空き桶に銀を入れ、奥へ隠れました。

弥左衛門は秘かに持ち帰った首を空き桶に隠し、弥助を上座へ座らせ語り始めます。

 

実は弥助は平維盛(たいらのこれもり)の仮の姿でした。

弥左衛門はこれまで弥助をかくまってきた理由を打ち明け、さらに詮議(せんぎ)の手が迫っていることを告げます。

奥に潜んで様子を聞いていた権太は、鮓桶を抱え駆け出しました。

訴え出るつもりです。

 

このように話は進んでいきます。

 

 

豊年踊り

この踊りは、稲作の風景をおもしろおかしく再現したものです。

田植えから稲刈り、脱穀状況などを思い出しながらご覧いただくと楽しむことができます。

 

 

 

 

八代の舞台

 

 

 

全国でも珍しい昔のままの素朴な姿で残っている農村歌舞伎の舞台。

この八代の舞台は、1976年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。

 

八代八幡宮の境内にある八代の舞台は、100年以上前に再建されたと推定されます。

内部は皿廻し式になっており、二重台(コウザとも呼ぶ)・太夫座・花道・スッポン・中道などの多様な舞台装置を備えています。

舞台奥は床が一段低くなっていて楽屋として使用されています。

 

 

 

 

引き継がれる芸

 

 

 

この農村歌舞伎は八代に生まれ育った者が代々、八代八幡宮へ毎年奉納しているもので、他の歌舞伎や芝居が続々と消えていく中、きちんと次世代に引き継ぐシステムがあったからといわれています。

舞台に上がるのは基本的に20~30代の青年たち。

公演には地域の子どもたちも集まって、踊ったり遊んだりしていますし、若い人たちもたくさんいます。

それを見守るのは、かつてその舞台にも立ったこともあるであろう地域の年配者たちです。

芸を地域全体で引き継ぐことを江戸時代から現代へ脈々と続けられています。

開催情報

開催日
2022年11月5日(土) 17:00~

 

 

開催地
八代八幡宮(やしろはちまんぐう)

 

 

この農村歌舞伎は、毎年11月5日に八代青年団が八代八幡宮へ芝居を奉納しています。
芝居を行う神楽殿は、100年以上前に再建された歌舞伎廻り舞台で、昔のままの素朴な姿態、稚拙な形式装置を完全に残しており、全国でも珍しく貴重な文化資料です。
舞台の内部は皿廻し式になっており、二重台(コウザとも呼ぶ)・太夫座・花道・スッポン・中道などの多様な舞台装置を備えています。
例祭の日には老若男女が集い、共に豊作を祝い、日頃の苦労を忘れ、素朴な昔の人々の生活が偲ばれます。

 

 

住所
高知県吾川郡いの町枝川 八代八幡宮

 

 

アクセス
車/高知松山自動車道高知西バイパス「伊野インター」から約1km
電車/JR土讃線 枝川駅から徒歩30分
とさでん交通伊野線 八代通駅から徒歩20分

アクセス