まつりの遺伝子
    文字サイズ
まつりの遺伝子

菊間町加茂神社 お供馬走り込み行事きくまちょうかもじんじゃ おともうまはしりこみぎょうじ

開催日

2022年10月16日(日)

開催地

愛媛県今治市菊間町加茂神社

日本テレビ「まつりの遺伝子」 10月9日放送

「菊間町加茂神社 お供馬走り込み行事」みどころ紹介 2022年10月16日 開催

スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像

みどころ

「お供馬(おともうま)の走り込み」は愛媛県今治市菊間町の加茂神社の秋季例大祭で、起源は約600年前に京都の葵祭(あおいまつり)の上賀茂神社の行事をまねて始まったものと伝えられています。

祭用の鞍(くら)や装飾具を着けた馬に、小学2年生頃から中学3年生までの少年が乗子(のりこ)となり、勇ましいかけ声とともに約300mの参道を駆け抜けます。

家内安全・五穀豊穣を祈願して行われるこの行事は、1965年 愛媛県無形民俗文化財に指定されています。

 

 

人馬一体

 

 

 

 

「お供馬の走り込み」は加茂神社の境内で、午前8時頃~11時頃まで行われます。

馬に初めて乗る小学生は手綱(たずな)や馬のたてがみにしがみつくような状態だったりしますが、何年も乗っている乗子は片手手綱でむちを当てる者や両手を手綱から離して大きく振り上げ、さっそうと乗りこなす者もいます。

馬の飾りがなびき、紺地の長襦袢(ながじゅばん)の乗子たちが、『ホーイヤー・ホーイヤー』と歓呼の声をあげながら人馬一体となって、約300mの参道を走り抜けていきます。

その姿は、時代絵巻さながらです。

 

 

 

世代を越え受け継がれる伝統

 

 

 

「馬なくて何の菊間の祭りかな」などといわれるほどに、菊間町では馬の存在が大きいのです。

馬と共に生活をしてきた歴史がある町です。

それぞれの家庭で「お供馬」に参加する馬を飼う風習もありました。

近年、乗子の減少もあって、菊間町の小学校や中学校では授業の中で「お供馬」について学んでもらっているそうです。

 

 

乗子に選ばれた子どもは、祭りの1週間前になると練習後に、口引きと呼ばれる馬主やその家族たちと、潮ごりと呼ばれる海水で身を清める禊(みそぎ)をします。

乗子は裸で海に入って身を清めます。

祭り当日も早朝から潮ごりし、馬に飾り付けをした後、いりこやお神酒をいただき潮で清めてから加茂神社へ出掛けます。

乗子の着付けは昔から馬主の妻の役目です。

 

 

祭りで乗子は何度か走り込みをしますが、乗れば乗るほど上達し喜びの表情が見えてきます。

観衆も一体となって拍手を送ってくれます。

その陰には、息子の晴れ姿を心配しながらじっと祈るような気持ちで見守る親の姿もあれば、見事に乗り切った息子の姿に安堵(あんど)の胸をなで下ろす親の姿もあります。

また、この日のために馬を育ててきた馬主さん方の喜ぶ姿もあります。

 

 

 

名前の由来

 

 

 

「お供馬」と呼ばれるのは、走り込みの後、神輿渡御が行われる御旅所にお供することが由来とされています。

※2019年から御旅所行列は行っておりません。

 

 

開催情報

開催日
2022年10月16日(日)

 

 

開催地
愛媛県今治市菊間町加茂神社

 

 

お供馬(おともうま)の走り込みは祭用の鞍(くら)や装飾具を着けた馬に、小学2年生頃から中学3年生までの少年が乗子(のりこ)となり、勇ましいかけ声とともに約300mの参道を駆け抜けます。
家内安全・五穀豊穣を祈願して行われるこの行事は、1965年に愛媛県無形民俗文化財に指定されています。

 

 

住所
愛媛県今治市菊間町浜1989(加茂神社)

 

 

アクセス
車/西瀬戸自動車道「今治インター」から約30分
電車/JR予讃線 菊間駅より徒歩で約20分

アクセス