滝宮の念仏踊り
開催日
2022年8月25日(木)開催地
香川県綾歌郡綾川町 滝宮神社・滝宮天満宮「滝宮の念仏踊り」みどころ紹介 2022年8月25日 開催
みどころ
1000年以上の歴史がある滝宮の念仏踊りは、毎年8月25日に滝宮神社と滝宮天満宮で行われます。
五穀豊穣また雨が降らないときは雨乞いを祈願する踊りで、全国に残る「念仏踊り」のルーツとされています。
1977年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
踊り手
目を引くのは下知(げんじ)と呼ばれる踊り手の姿です。
踊りは、ほら貝の合図で始まります。
「ナムアミドーヤ」と節をつけて唱える念仏に合わせ、豪華な花笠を被り、腰に刀を差して鮮やかな陣羽織を着て、軽やかな足取りで手の大団扇(おおうちわ)をくるくると回し、ときには力強くあおいで踊ります。
下知はかつて世襲制で、親から子へと受け継がれてきました。
下知と並ぶのは中鉦(なかがね)と太鼓打ちです。
中鉦は下知の動きに合わせて手に持った鉦(かね)を持ち鳴らし、ときには下知と一緒に踊ります。
それにぴったりと連れそう太鼓打ちは6歳から12歳の子供が務め、鉦を鳴らす動きに合わせて太鼓を叩きます。
香川県綾歌郡綾川町には11組の踊組があり、毎年3組ずつが交代して奉納しています。
毎年違う組の念仏踊りを見ることができるのも、滝宮の念仏踊りの特徴です。
すべての組がそろって踊る「総踊り」は、5年に1度だけ行われています。
念仏踊り前の行列
念仏踊りが行われる当日は行列をつくって境内に入ります。
棒突(ぼうつき)・大傘(おおがさ)といった法被(はっぴ)に前掛けしたもの、貝吹(かいふき)という袴を着たものたちが踊り手を先導します。
行列が神社の境内入りすると2人の薙刀(なぎなた)を持ったものが前に進み出て、薙刀を大きく振るって悪魔祓いを行います。
場が整うとほら貝の音を合図に、念仏踊りが始まります。
はじまり
886年~890年頃、春先の数ヶ月も雨が降らず川も枯れてしまいました。
田植えもできず、生活することもままならない悲惨な状況が続いたといいます。
そこで讃岐の国司であった菅原道真(すがわらのみちざね)は、断食をして七日七夜祈りを捧げると、ついに雨が降り始めたのです。
雨は三日三晩も続き、喜んだ人々は滝宮牛頭天王社(今の滝宮神社)の前で踊り、菅原道真に感謝したのが念仏踊りの始まりと言われています。
開催情報
開催地
香川県綾歌郡綾川町 滝宮神社・滝宮天満宮
「ナムアミドーヤ」と節をつけて唱える念仏に合わせて、大団扇を持った下知(げんじ)と呼ばれる踊り手が、中鉦(なかがね)・太鼓打ちと共に奉納する踊り。
学問の神として知られている菅原道真が、讃岐の国司だったときに襲った大干ばつから人々を救うため、雨乞いをして雨を降らせたことが発祥とされています。
1977年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
住所
香川県綾歌郡綾川町滝宮1347(滝宮神社)
アクセス
車 / 高松自動車道「府中湖スマートインター」より約5分
電車 / 高松琴平電気鉄道 琴平線「滝宮駅」より徒歩で5分