室原神社弓射り祭
開催日
2023年1月5日(木)開催地
広島県呉市 室原神社(むろはらじんじゃ)「室原神社弓射り祭」みどころ紹介 2023年1月5日 開催
みどころ
広島県呉市豊島の総氏神といわれる室原神社では、毎年1月5日に弓射り祭が行われます。
この弓射り祭は射手衆が二手に分かれ、100本ずつ計200本の矢を打ち合うことから古くは『百手の神事』とも呼ばれていました。
400年以上の歴史があり、天下泰平・島内邪気悪霊退散・海上安全豊漁・五穀豊穣・氏子繁栄を祈念する行事として継承されています。
祭りの流れ
祭りの当日は射手衆を始め、祭りに携わる人たちは早朝から身を清めるため海辺で海水を身に浴びる垢離(こり)を行います。
射手衆は神社に着いた後、裃(かみしも)に着替え、身を引き締めるための門入(かどいり)という行事に移ります。
これはお神酒を拝戴し、軽い食事を摂ることで英気を養う行事です。
門入が終わると境内に設えた射場に移動し、宮司による奉射神事があります。
大祓(おおはらえ)を奏上し、米・塩・切麻(きりぬさ)の散供(さんく)で射場を清めます。
奉書紙に邪気悪霊退散の呪文を墨書し、その紙を当屋に渡し大的の裏中央に挟んでもらいます。
弓矢を清め、それを持ち、矢をつがえ四方の天地にかざし邪気を封じ込める。
この動作は左から始め、反時計回りに後ろ・右と回転し最後は正面の大的に向かうことになります。
この時、左・後ろ・右では矢を放つことはせず、最後の正面の大的に向かって放ちます。
この動作は甲矢・乙矢(はや・おとや)の2本の矢を取り替えながら行うので、各方角に対し二度行うこととなります。
大的に向かって初めに射る甲矢は、意図的に外すことになっており、二の矢の乙矢で的を射抜くこととなります。
神事が終了し宮司が退場後、二手に分かれた射手衆が交互に的に向かい矢を射り続けます。
大的の中央には、1年12か月を表す12の小さな的が順に掲げられ、最後の一番小さな的を射抜くまで続きます。
また、その射手衆には、「ハナ」と呼ばれる心付けが渡ります。
その後、関係者一同拝殿に昇殿し、無事終えたことを御神前に報告し、総代長から当り矢の結果が発表されるなど、射手衆の労がねぎらわれ終了となります。
起源
祭りの起源には諸説あるようで、そのひとつが刀狩り令により武器使用が禁じられていた江戸初期、藩に対して大崎下島十一村の庄屋が、自衛目的に限っての弓矢の携行を願い出て、それが許されたことに端を発し、祭りの射手は我が家の弓矢で参加するようになったというもの。
もうひとつは、大崎下島は伊予国に属しており、その伊予国では弓矢の神事が多かったことから始まったともいわれています。
開催情報
開催日
2023年1月5日(木)
開催場所
広島県呉市 室原神社(むろはらじんじゃ)
広島県呉市豊島の総氏神といわれる室原神社では、毎年1月5日に弓射り祭が行われます。
この弓射り祭は射手衆が二手に分かれ、100本ずつ計200本の矢を打ち合うことから「百手の神事」とも呼ばれています。
400年以上の歴史があり、天下泰平・島内邪気悪霊退散・海上安全豊漁・五穀豊穣・氏子繁栄を祈念する行事として継承されています。
住所
広島県呉市豊浜町大字豊島3523
アクセス
車/広島呉道路「呉インター」より約30km
バス/広島バスセンターより、さんようバス・とびしまライナーで約2時間「豊浜支所」バス停下車