まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

往馬大社 火祭りいこまたいしゃ ひまつり

開催日

2022年10月8日(土)~10月9日(日)

開催地

奈良県生駒市壱分町 往馬大社
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みどころ

 

燃え盛る松明を抱え、石段を全速力で駆け降りる姿が勇壮な、「往馬大社 火祭り」。
往馬大社の神は「火を燧りだす(きりだす)木の神」。

神前から取り出された火が会場内を疾走し、燃え移る様子から、火が神から人へと伝承された神話の世界が垣間見られます。
別名「勝負祭り」とも呼ばれ、お供え、御串立て、火取りなど、すべてが競争となっており、祭りを盛り上げます。
また、独特の所作をもつ弁随(べんずり)の舞の「海老すくい」の演技にも注目です。

 

 

熱狂がひろがる競争の連続「御供上げ」「御串立て」「火取り」

 

 

 

本祭りは、神輿渡御からスタート。

境内に勢いよく担ぎ込まれた神輿は、高座を目指し、一気に納められます。
その後すぐに始まるのが「御供上げ(ごくうあげ)」。

まさに競いながら餅やヒノゴクなどの様々なお供えものが手送りで運ばれ、瞬く間に神輿に捧げられていきます。

 

広場に大松明が引き出されると、ここでも競争が始まります。

大松明の上に登り膨らんだススキの御串(ごむし)4本を突き刺し、その早さを競います。

 

 

 

機嫌をそこねると祭りは中止?「弁随の舞」

 

 

 

祭り全体を差配する「弁随」。
祭りにおいて弁随は、神職よりも強い権限を持ち、その機嫌をそこねると祭りはできないと言われるほど。
まるで酔っぱらっているかのような不思議な所作の舞を踊り、「海老すくい」と呼ばれる、着物の袖を広げ前進する動きで締めくくります。

 

 

烈火のように一瞬で駆け抜ける、迫力の「火取り」

 

 

祭り最大の呼び物、「火取り」。
火出し「よしか、よしか、よしか!」の掛け声と同時に、燃え盛る松明を肩に担いだ火取り役が、全速力で石段を駆け降ります。

これも競争となっており、早く駆け降りた方が勝ち。
火取りがそのまま境内を駆け抜け、待機していた御串のそばを過ぎると、火はススキに燃え移って大きく炎が舞い上がります。
火の燃える勢いが早く、一瞬で終わるため、まさに見逃すことができません。

 

 

開催情報

 

開催日

2022年10月8日(土) 宵宮
2022年10月9日(日) 本祭り

 

 

開催場所

奈良県生駒市壱分町 往馬大社

 

 

火のついた松明を抱え、全速力で石段を駆け降りる速さを競う「往馬大社 火祭り」。
その歴史は古く、祭りの起源は7世紀後半にまでさかのぼるといわれています。
2010年に奈良県の無形民俗文化財に指定。

 

 

住所

奈良県生駒市壱分町1527-1(往馬大社)

 

 

アクセス

車 / 第二阪奈道路「壱分」「小瀬」出口より約5分
電車 / 近鉄生駒線「一分駅」より徒歩約7分

 

アクセス