砂かけ祭
開催日
2023年2月11日(土・祝)開催地
奈良県北葛城郡河合町 廣瀬大社(ひろせたいしゃ)みどころ
毎年2月11日に奈良県北葛城郡の廣瀬大社で行われる「砂かけ祭」。
正式名称は「お田植祭」ですが、砂を雨に見立てて掛け合うことから「砂かけ祭」と呼ばれるようになりました。
五穀豊穣を祈願する祭りで、「殿上(でんじょう)の儀」と「庭上(ていじょう)の儀」の2部に分かれて行われます。
「砂かけ祭」には1300年以上の歴史があるとされています。
殿上の儀
宮司による祝詞奏上の後、苗代作り・苗代巡り・苗植えの順に所作を行います。
・苗代作り
拝殿を田圃(たんぼ)に見立て、白装束の田人が鋤(すき)・鍬(くわ)・ならし竹の順に苗代作りをした後、神前に供えてある籾種(もみだね)を「良き種まこ。福種まこ。」と唱えながら蒔きます。
・苗代巡り
田圃を巡りながら、白装束の田人が「今年は神様のおかげで良き苗ができました。」と唱えます。
・苗取り
白装束の田人が東を向き「東で八百」、西を向き「西で八百。早乙女衆」と唱えると同時に、2人の早乙女が苗に見立てた松苗を手に持ち、神前との間を足早に一往復します。
・田植え
牛面をつけた牛役と田人が、犂(からすき)・馬杷(まぐわ)の順に田作りを行った後、早乙女が神楽歌を謡いながら田植えを行う所作をします
神楽歌
一: この苗は、我がにはあらず廣瀬なる神のよさせし早苗なり
二: みてぐらは、我がにはあらず天にますとようか姫のみてぐら
庭上の儀
拝殿前に青竹を4本立て、注連縄(しめなわ)を張り巡らして田圃に見立てます。
行う事は「殿上の儀」と同様ですが、太鼓の合図で田人と牛が出て田植えの所作をした後、参拝者に砂を掛けます。
それに対し参拝者が砂を掛け返し“砂かけ合戦”が始まります。
この砂の掛け合いは1回5分程度で、8回繰り返されます。
砂は雨になぞらえられ掛け合いが盛んであるほど、この年はよく雨が降り豊作となるとされています。
また、降り注ぐ砂にかかると厄除けになるといわれています。
この後、早乙女が登場し「殿上の儀」と同様、田植えを行うと「庭上の儀」は終了します。
最後に参拝者へ「松苗」と「田餅」が撒かれます。
「松苗」は松の葉で作られ、中には籾種が2・3粒入っており、藁で巻かれています。
これを田の水口(水の取り入れ口)に刺すと、悪病・害虫・悪水などから田を守るといわれています。
家の玄関口に刺しておくと、住居を厄災のお守りになるといわれています。
また、「田餅」を食べると無病息災で一年が過ごせるといわれています。
砂かけ祭は、昔の田作りの模範田植えであり、砂を雨に見立てて雨水の恵みを乞い、農耕作業が順調に進み五穀豊穣を祈願するところに特徴があります。
本年度のスケジュール
10:30 殿上の儀
11:30 河合町・河合町商工会主催の神賑行事
14:00 庭上の儀
15:00 田餅・松苗撒き(本年度は手渡し)
開催情報
開催日
2023年2月11日(土・祝)
開催場所
奈良県北葛城郡河合町 廣瀬大社(ひろせたいしゃ)
毎年2月11日に奈良県北葛城郡の廣瀬大社で行われる「砂かけ祭」の正式名称は「お田植祭」ですが、砂を雨に見立てて掛け合うことから「砂かけ祭」と呼ばれるようになりました。
五穀豊穣を祈願する祭りで、1300年以上の歴史があり「殿上(でんじょう)の儀」と「庭上(ていじょう)の儀」の2部に分かれて行われます。
住所
奈良県北葛城郡河合町川合99
アクセス
車/西名阪自動車道「法隆寺インター」から約1km
電車/JR大和路線 法隆寺駅 南口より3㎞