まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

茅原のトンドちはらのとんど

開催日

2023年1月14(土)

開催地

奈良県御所市(ごせし)吉祥草寺(きっしょうそうじ)

「茅原のトンド」みどころ紹介 2023年1月14日 開催

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みどころ

修験道の開祖で神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)とも呼ばれる役行者(えんのぎょうじゃ)の生誕地に創建されたと伝わる奈良県御所市(ごせし)茅原の吉祥草寺(きっしょうそうじ)。

この吉祥草寺で毎年、1月14日の小正月の祝いとして行われるのが茅原のトンドです。

正月に使った門松や注連縄(しめなわ)を焼いて、五穀豊穣・疫病退散などを祈願します。

茅原のトンドには1300年以上の歴史があり、1978年「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。

1983年には奈良県の無形民俗文化財にも指定されました。

 

 

巨大松明が激しく燃え盛る

 

 

 

茅原のトンドは、修正会(しゅしょうえ)結願(けちがん)の行事として、吉祥草寺と奈良県御所市の茅原地区・玉手地区で実施されます。

当日の早朝から両地区の人たちが吉祥草寺境内に集まり、雌雄一対の巨大松明を作ります。

この大松明は37本の青竹を使用し、藁や萱などを編みこんでいます。

 

 

 

いずれも上が開いた朝顔型で、上部に飛び出した部分があるのが「雄松明(おすたいまつ)」、それが無くてやや小さめのものが「雌松明(めすたいまつ)」と呼ばれます。

その巨大松明は、高さ6m・幅3m・重さは700kgにも及びます。

 

 

 

 

20時頃になると、茅原地区・玉手地区の人たちが雄松明と雌松明の間を通って入場し、本堂でお経が唱えられます。

その後、玉手地区の点火役が恵方から点火します。

火はすごい迫力で激しく燃え盛ります。

巨大松明が燃えている間もお経が唱えられ、五穀豊穣・疫病退散などを祈願をします。

吉祥草寺境内には、埋め尽くすほどの参拝者が訪れ、熱気に包まれます。

 

 

地元の人たちにとっての茅原のトンド

 

 

 

地元の人たちにとっては、子どもの頃から当たり前にある行事・茅原のトンド。

「遥か昔から受け継がれてきた大事な行事」という認識も強く持っているそうです。

「絶やしてはいけない」という想いから、地元の人たちは熱心に行事への参加をします。

地元の小学校では、総合学習の一環として大松明作りの見学や茅原のトンドの見学も行われています。

茅原のトンドは教育と地域活性化の両面でも大きな役割を果たしています。

 

 

はじまり

 

茅原のトンドは、役行者の伊豆へ配流される冤罪が解かれ故郷の茅原に無事に戻ったことを村人が喜び大松明を焚いて祝ったのが始まりとされる説や、役行者が天下泰平や五穀豊穣・疫病退散などを祈願したのが始まりなどの説があります。

 

役行者の生誕地に創建された吉祥草寺。

寺名にある吉祥草は、釈迦が悟りを開いた時に菩提(ぼだい)樹の下にこの草を敷いて座したことに由来し、役行者が茅原に帰った時、吉祥草の花が咲き乱れたとの伝承があります。

開催情報

開催日
2023年1月14日(土)

 

 

開催場所
奈良県御所市(ごせし)吉祥草寺(きっしょうそうじ)

 

 

吉祥草寺では毎年1月14日の小正月の祝いとして行われるのが、茅原のトンドです。
正月に使った門松や注連縄(しめなわ)を焼いて、五穀豊穣・疫病退散などを祈願します。
1300年以上の歴史があり、1978年「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。
1983年には奈良県の無形民俗文化財にも指定されました。
また茅原のトンドは、地元の人たちにとって教育と地域活性化の両面でも大きな役割を果たしています。

 

 

住所
奈良県御所市茅原279

 

 

アクセス
車/京奈和自動車道「御所インター」から約800m
電車/JR和歌山線 玉手駅から約5分

アクセス