まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

お弓神事おゆみしんじ

開催日

2023年2月11日(土)

開催地

兵庫県神戸市北区淡河町 淡河八幡神社
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みどころ

鎌倉時代から伝わる作法にのっとり、4人の射手(いて)が隠れ鬼を射抜く、「お弓神事」。

目の前で放たれる矢の迫力もさることながら、中世を彷彿とさせる優雅な所作の数々に魅了されます。

古い文書に基づき、中学生が中心となって守り伝えている「三十六人大的射」も必見です。

 

 

大的の中心に鬼を封じ込める伝統的儀式 「鬼封じの儀」

 

 

 

お弓神事の「射手(いて)」は、淡河町・三木市志染町の16集落から、毎年持ち回りで選出されます。

選ばれた4人は、1月末から射術や所作を学び、前日には滝で身を清めます。

 

 

 

拝殿でのお祓いの後、「鬼封じ(的祓い)の儀」が執り行われます。

これは、大的の中心に「鬼」の文字を書き、墨で塗りつぶすというもの。

的に鬼が封じ込められると、この的めがけて、矢が放たれていきます。

 

 

鎌倉武士の所作が現代によみがえる 4人の射手による放矢

 

 

 

鬼を封じ込めた的をめがけ、中世武士の衣装を纏った4人の射手が計8本の弓を放ちます。

的までの距離は約25mあり、その中心は約25cm。

 

 

 

まずは、練弓と練脇弓の2人が臨みます。

元々は、夜に行われていた行事のため、足元に障害物がないかを弓の先で確かめたり、弓矢に損傷がないかを月明かりで確かめるなど古来の作法が続き、まるで優雅な古典絵巻の世界に入り込んだかのよう。

天地払いなどの作法の後、的をめがけて矢が放たれます。

 

 

 

続いて、最手弓、最手脇弓の2人が登場。

同様に作法を行い、矢を放ちます。

また、矢取りを務めるのは、子どもたち。

これらの矢は、本殿に1年間奉納されます。

 

 

 

 

中学生が守り伝える伝統の儀式 「三十六人大的射(おおまとい)」

 

 

 

「三十六人大的射」は、地元の中学生を中心に、有段者や大学弓道部の人などが、次々に矢を放つ儀式。

1677年の文書に記載されていた儀式で、淡河中学校・志染中学校の生徒が、代々この伝統行事を再現し、守り続けています。

 

 

また境内では、無病息災を願う厄除けの餅まきも行われ、賑わいます。

 

開催情報

開催日

2023年2月11日(土)

 

開催場所

兵庫県神戸市北区淡河町 淡河八幡神社

 

 

鬼を封じ込めた大的を矢で射て、1年の除災招福を祈る、「お弓神事」。

鎌倉時代から800年続くといわれ、古式をとどめた厳格な作法が守られています。

1971年に県の重要無形民俗文化財に指定。

 

 

住所

兵庫県神戸市北区淡河町勝雄35 (淡河八幡神社)

 

アクセス

車 / 山陽自動車道「三木東インター」より約10分

電車 / 神戸電鉄三田線 「道場南口駅」よりバス・徒歩で約30分

 

アクセス