鬼こそ
開催日
2023年2月11日(土) 午後1時開始開催地
兵庫県丹波市 竹林山 常勝寺みどころ
童子が扮する法道仙人に導かれ、赤・青4匹の鬼が回廊を練り歩き、人々の厄を落として廻る、「鬼こそ」。
目玉が飛び出た個性的な面を着け、力強く動き回る鬼たちの姿は圧巻です。
最後には、縁起物とされる松明が庭上に投げ入れられ参詣客が奪い合う、丹波の奇祭です。
太鼓や鐘が鳴り響く中で行われる、改心した善鬼による伝統の儀式。
まず本堂で、無事息災や五穀豊穣などを祈願する法要が営まれます。
その後、羽織袴姿で御幣のついた杖を手にし、法道仙人に扮した面を着けた童子に先導され、赤と青の4匹の鬼たちが登場します。
鬼はそれぞれ、松明持ちの赤鬼・鉾持ちの青鬼・刀持ちの赤鬼・錫杖持ちの青鬼で、装束の上から古式に則って白紐が巻き付けられており、独特の風貌をしています。
鬼たちは、法螺貝や太鼓 ・鐘・鉦等の仏具を打ち鳴らす、凄まじいばかりの囃子に合わせ、大餅を鉾や刀で切る「餅切り」や、「火供え」・「火合わせ」・「面合わせ」といった一連の儀式を行います。
この騒々しさを表す「鼓騒(こそう)」が、鬼こその名の由来ともいわれています。
回廊を練り歩き松明を投げる、力強くユーモラスな鬼たちの演技。
儀式を終えた鬼たちは、太鼓や鐘などが激しく鳴り響くなか、六方を踏むようにして本堂の回廊を一周します。
鬼こその鬼たちは、法道仙人によって改心した善鬼で、練り歩きながら参詣者の厄難を払って廻ります。
最後に、火の付いた松明が参拝の群衆に投げ入れられます。
松明を持ち帰ると1年間の家内安全、無病息災が約束されるといわれ、多くの参詣人が奪い合うように手をのばし、家に持ち帰ります。
伝統を受け継ぐ個性豊かな鬼の面。
鬼こそで使用されている鬼面は、現在3代目。
飛び出した大きな目玉と振り乱した髪が特徴的で、そのユーモラスな所作も相まって、恐さを表現する鬼とは異なり、善鬼としての親しみも感じられます。
また、初代の2面と2代目の5面(法道仙人の面を含む)は、市の民俗文化財に指定されています。
開催情報
開催日
2023年2月11日(土) 午後1時開始
(午後1時から大般若経転読法要、午後1時25分頃から鬼登場、1時50分頃終了)
開催場所
兵庫県丹波市 竹林山 常勝寺
法道仙人により改心した4匹の善鬼が、人々の厄を払う、「鬼こそ」。
600年以上続くとされる節分行事です。
2004年に市の無形民俗文化財に指定。
住所
兵庫県丹波市山南町谷川2630 (常勝寺)
アクセス
車 / 舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口インター」より約25分
電車 / JR福知山線 「谷川駅」より徒歩で約25分