修正会(鬼追い)
開催日
2023年1月8日(日)開催地
兵庫県加古川市加古川町 鶴林寺本堂みどころ
大暴れする赤・青2匹の鬼を改心させ、旧年の穢れを祓い、新年の吉祥を祈る「修正会(鬼追い)」。
特に子どもたちが中心となって、独特の掛け声を叫びながら鬼を退散させる様子に、新年から笑顔が溢れます。
また、餅まきや牛玉宝印授与など、多くの人が幸せな気持ちになれる伝統行事です。
※コロナウイルスの感染状況によっては、牛玉宝印授与と謡曲奉納は行わず、お餅はまかずに配布とする場合があります。
また、参詣者は堂内に入らず、本堂の縁側を周回する鬼を地上から見ていただく方式にて行うことがあります。
厳粛な雰囲気の中で新たな年に想いを馳せる 「謡曲(ようきょく)奉納」・「悔過(けか)法要」
鶴林寺では、まず鬼追いの由来を伝える謡曲が披露され、会場が厳かな雰囲気につつまれます。
その後に営まれる悔過法要では、旧年までの悪い行いを懺悔し、新しい年の吉祥を祈ります。
宝前に供えられた12個の灯明の明るさにより12ヵ月の天候を占い、「鬼の花」と呼ばれる稲穂の垂れ具合で作柄を占う、農耕に深くつながった要素も興味深いです。
暴れる鬼とともに穢れを祓い平安を祈る 「鬼追い」
悔過法要のなかで「鬼追い」の儀式が行われます。
子どもが扮した小鬼たちが杖でリズムを刻むと、その音に合わせて赤・青の二匹の鬼が登場。
斧や矛をもった鬼たちは、四股を踏みながら本堂の内陣を7周半まわります。
その間、参詣人の間に飛び込み大暴れしますが、子どもたちを中心とした「どいやしょう」の大きな掛け声に押されて徐々に後ずさりをはじめ、最後は改心して良い鬼となり、人々の厄を祓います。
儀式で鬼役が着用する「追儺(ついな)面」は、室町時代の制作といわれています。
赤鬼と青鬼の個性的な表情にも注目です。
地域の人に幸せと笑顔を届ける 「餅まき」・「牛玉宝印」
修正会(鬼追い)が終了すると、本堂の外では招福の餅がまかれます。
その後、参道では厄除けの牛玉(ごおう)宝印を額に授かることができます。
また希望者には、柳の割枝に木版刷りの紙のお札を挟んだ牛玉宝札を授与しています。(有料)
新しい年に沢山の幸せと笑顔を呼び込む伝統的な行事です。
開催情報
開催日
2023年1月8日(日)
開催場所
兵庫県加古川市加古川町 鶴林寺本堂
大暴れする鬼を追い払うことで、旧年までの悪い行いを正し、その年の吉祥を祈る「修正会(鬼追い)」。
平安時代から続く伝統の行事です。
2001年に「鶴林寺鬼追い」として市の無形民俗文化財に指定。
住所
兵庫県加古川市加古川町北在家424 (鶴林寺)
アクセス
車 / 山陽自動車道「三木小野インター」より約30分
加古川バイパス「加古川インター」より約10分
電車 / JR山陽本線 「加古川駅」よりバス8分