京丹波伝統芸能発表会
開催日
2022年10月22日(土)開催地
京都府船井郡京丹波町 道の駅「和(なごみ)」道路情報センター伝統芸能常設館「京丹波伝統芸能発表会」みどころ紹介 2022年10月22日 開催
みどころ
京都府船井郡京丹波町の道の駅「和(なごみ)」に隣接する道路情報センター内にある「伝統芸能常設館」では、和知の4大芸能である和知人形浄瑠璃(わちにんぎょうじょうるり)・和知太鼓・小畑万歳(おばたまんざい)・文七踊りの伝統芸能を毎月1回、定期的に公演しています。
10月22日(土)には和知の4大芸能のうち3つの芸能が行われます。
和知人形浄瑠璃
和知人形浄瑠璃とは、文字どおり京丹波町の和知地域で行われる人形浄瑠璃。
約150年前に旧和知町の大迫村で人形回しをたしなんでいたことが始まりとされています。
当時は大迫人形と呼ばれており、娯楽の少なかった農村では、浄瑠璃に合わせて演じる操り人形が地域の楽しみとされていました。
浄瑠璃とは三味線を伴奏にし、太夫(たゆう)と呼ばれる語り口がセリフやその様子を歌い語り表現するものです。
昭和に入り、当初は人形だけで演劇していた大迫人形も大阪文楽から講師を招き指導を受けることで、「和知文楽」として確立していきました。
文楽とは、太夫・三味線・人形の三業が一体となった総合芸術のこと。
1985年 京都府の無形民俗文化財の指定を受けたのを機に「和知文楽」で親しまれていた名称を「和知人形浄瑠璃」に変更しました。
和知人形浄瑠璃の大きな特徴は、通常3人で操る人形をたった1人で操るということです。
人形はいわば舞台役者。
和知人形浄瑠璃の人形は、他の人形浄瑠璃と比べると大ぶりのため、操る難易度も非常に高く、動きに制約も生まれてしまいます。
しかし、全て1人の人間の感性で操ることで、3人で操る人形浄瑠璃と比較すると格段に表現がリアルになります。
頭(かしら)は、目・口・眉などが動く仕掛けになっていて、喜怒哀楽といった人間の感情表現を作り出します。
和知太鼓
和知太鼓の起源は、約1,000年前 「時の帝の命を受けた源頼光(みなもとのよりみつ)が、大江山の鬼退治に向かう途中、草尾峠の手前で豪雨に遭い、近くの藤ノ森神社に雨宿りしたとき、村人がその壮途を祝して奉納太鼓を打ち鳴らし、一行の士気を鼓舞したのに始まる」といわれています。
和知太鼓は太鼓一張につき、「地打ち」と「大打ち」の2人で打つのが基本形。
長い歴史の中で培われてきたその技法は、昔の人々の喜怒哀楽を感じさせるものがあります。
時代の流れとともに打ち手も変わり、現在では篠笛・締太鼓・鉦などを取り入れ、基本技法の中に打ち手の乱れ打ちを生かしたものとなっており、和知地区を代表する伝統芸能として伝承されています。
和知文七踊り
起源は定かではありませんが、伝統芸能の比較的少なかった口丹波地方に、江戸時代中期から“浄瑠璃くずし”の音頭が愛好されるようになり、そのリズムにのって踊りが生まれたと伝えられています。
和知文七踊りの「文七」は、人形浄瑠璃に使われる代表的な頭の「文七」が名の由来であるというのが有力な説です。
楽器類は一切使わず、音頭の語り手の声と輪並びした踊り子たちの拍手と掛け声だけで進行するのが特徴です。
踊り子は、「イヤヤットコショ・アラヨウホイセー」「ヤットコショ」の元気な掛け声で踊ります。
開催情報
開催日
2022年10月22日(土)
開催時間
13:30~(約90分)
開催地
京都府船井郡京丹波町 道の駅「和(なごみ)」道路情報センター伝統芸能常設館
料金
入場料(協力金):大人300円、小中学生100円
住所
京都府船井郡京丹波町坂原上モジリ11
アクセス
車/京都縦貫自動車道「京丹波わちインター」から約10分
電車/ JR山陰本線 和知駅から約20分