安城の三河万歳
開催日
2023年1月1日(日) ※「新春披露」として開催地
愛知県安城市内8ヵ所の神社にて奉納 (城ヶ入神社、不乗森神社、大岡白山神社、南明治八幡社、白山比売神社、上条白山媛神社、桜井神社、二本木八幡社)みどころ
太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)が鼓に合わせ、めでたい文句を掛け合い歌い舞う、「安城の三河万歳」。
現代の漫才は、江戸時代からの万歳が元祖といわれ、滑稽な掛け合いが笑いを誘い、台詞に込められた祝いの言葉が福をもたらすと信じられてきた予祝の芸です。
安城の三河万歳では、「神道三河万歳」・「三河御殿万歳」・「三曲万歳」の3つの演目が伝承されています。
太夫と才蔵、2人によるユーモラスな掛け合い。 「神道三河万歳」
烏帽子(えぼし)に素袍(すおう)姿の太夫と、鼓を打つ才蔵が、2人1組で掛け合う、「神道三河万歳」。
神道三河万歳は、「三羽鶴の舞」・「七草の舞」・「天の岩戸開きの舞」の3種。
鶴、亀、海老、鯛、繁盛、豊年など、めでたい文句をつらね、身振り手振りを交えながら面白おかしく舞う姿からは、現代の漫才やコントに通じる笑いも感じとれます。
天の岩戸開きの舞では、古事記でおなじみの場面も盛り込まれ、その独特の世界観に惹き込まれます。
中央の太夫に対し複数の才蔵が左右に並び、舞台映えする演目。 「三河御殿万歳」
「三河御殿万歳」は、扇を手にした太夫を中央に、鼓を持った才蔵が左右に2~3人ずつ並んで演じます。
前半は、太夫は腰掛け、才蔵は座ったまま進みますが、後半では立ち上がって歌い舞い、舞台を巧みに活用した躍動感ある演技を楽しめます。
演目は、新春に鶴と亀が訪れる「地」、次々に神々の名をよみあげる「柱立」、さらに七福神が順番に出てきて賑やかに祝う「舞い」の3つに分かれます。
特に「舞い」の部分はユーモラスで、会場に笑顔が溢れます。
歌舞伎の名場面をパロディ調に再現。 「三曲万歳」
歌舞伎の名場面を題材に、滑稽な台詞や仕草で演じられる、「三曲万歳」。
万歳では楽器は鼓のみを用いるのが一般的ですが、三曲万歳では三味線と胡弓が加わり、臨場感ある演技が楽しめます。
衣装や化粧も本格的で、芝居に魅入るかのように自然と笑いを楽しむことができます。
安城市では市内の小中高等学校で、三河万歳がクラブ活動の一環として行われており、次の世代へと伝承されています。
開催情報
開催日
2023年1月1日(日) ※「新春披露」として
開催場所
愛知県安城市内8ヵ所の神社にて奉納
(城ヶ入神社、不乗森神社、大岡白山神社、南明治八幡社、白山比売神社、上条白山媛神社、桜井神社、二本木八幡社)
烏帽子に素袍姿の太夫と、鼓を打つ才蔵による掛け合いで、めでたい文句を歌い舞えば歌のとおりになる、と信じる予祝の芸、「安城の三河万歳」。
万歳としては、800年前の千秋万歳が知られており、少なくとも室町時代には、畿内の万歳が安城市にも伝わっていたといわれています。
1995年に国の重要無形民俗文化財に指定。
住所
(開催地が複数のため、「安城の三河万歳後援会事務局(安城市歴史博物館内)」の住所を記載)
愛知県安城市安城町城堀30
アクセス
(開催地が複数のため、「安城の三河万歳後援会事務局(安城市歴史博物館内)」までのアクセスを記載)
車 / 伊勢湾岸自動車道「豊明インター」より約25分
電車 / 名鉄西尾線 「南安城駅」より徒歩で約15分