島田大祭(帯まつり)
開催日
2022年10月8日(土)~10日(月)開催地
静岡県島田市本通及びその周辺「島田大祭(帯まつり)」みどころ紹介 2022年10月8日 開催
みどころ
3年に1度、10月中旬に開催される島田大祭は、静岡県島田市大井神社の祭りです。
1695年から300年以上の歴史があり、2022年で110回目を数えます。
現在は「帯まつり」の名で知られています。
「帯まつり」は奇祭といわれるユニークな祭りで、とても高価で豪華な女性用の着物の丸帯を二本の太刀(たち)に下げて披露しながら歩く、大奴(おおやっこ)と呼ばれる25人の男衆の姿はみどころの一つ。
1996年 静岡県指定民俗文化財及び無形民俗文化財に指定されました。
街(がい)で役割分担
祭りでは、神輿渡御(みこしとぎょ)・大名行列・島田鹿島踊(しまだかしまおどり)・屋台など1km以上に及ぶ行列を「街」で役割分担しています。
この「街」とは徳川家康による東海道に伝馬制と、嶋田宿を作ってからの行政区分による組から発生した祭時に呼ばれる担当組織の名前です。
第一街から第五街は屋台。
それぞれの「街」が一流の長唄芸人を招き、10歳くらいまでの子どもによる上踊(うわおどり)や地踊(じおどり)を披露します。
第六街では疫病退散などを祈願する島田鹿島踊が披露されます。
第七街は大奴を含む先頭の大名行列、新田町は神輿渡御を担います。
大奴(おおやっこ)
大名行列の花形である大奴は、神輿の警護役として始まりました。
それがいつしか、島田に嫁いだ女性の晴れ着姿のお披露目に代えて、華やかで美しく高価な織物・金爛緞子(きんらんどんす)の丸帯を太刀に飾って人々に披露するようになりました。
25人の男衆で構成される大奴の太刀の先端には安産祈願の短冊、左手には紫の傘を持ち、右手で円を描く踊りで練り歩きます。
しぐさは奇妙ですが、大奴の所作は足の上げ方や高さ、指先の動きにいたるまで厳格に今に伝え、静岡県無形文化財に指定されています。
大名行列は行列を触れ知らせるお先触れ(おさきぶれ)が先頭で、その後を大奴・大鳥毛(おおとりげ)・お殿様と続きます。
お殿様は子どもが務めます。
前回(2019年)の島田大祭では、1908年以来111年ぶりに女児がお殿様を務めました。
島田鹿島踊
延宝年間(1673~1680年)に疫病退散を願って、大井神社境内の春日社に踊りを奉納したのが始まりといわれています。
「帯まつり」では神輿渡御の行列に奉納されます。
白丁(はくちょう)を先頭に、踊方は三番叟(さんばそう)2人・お鏡2人・つつみ6人・ささら6人、囃方は笛10人・手平鉦3人・小太鼓3人・大太鼓1人の計34人で行われます。
踊方は小学4年生から高校生の中から選抜され、そのチームで披露します。
島田鹿島踊は1957年に静岡県指定文化財・無形民俗文化財に認定されました。
屋台
大井神社の神札(おふだ)を祀った屋台を引き回し、屋台の上では地元の子どもが日本舞踊を披露する上踊(うわおどり)が行われます。
上踊の指導は「街」ごとに家元を招いて行われ、祭り本番中も屋台の上で指導する家元が踊り子の世話をします。
踊りの長唄やお囃子も各流派の家元社中が招かれます。
屋台を曳くロープの内側では、大勢の小学生が地踊(じおどり)を披露します。
御渡り
最終日は大名行列・神輿・島田鹿島踊の順で、行列が大井神社の表鳥居を出ると、第五街から第一街の屋台がそのあとに続きます。
きらびやかな元禄絵巻のような行列が出来上がります。
御旅所(おたびしょ)までの約1.7kmを1日かけて往復します。
開催情報
開催日
2022年10月8日(土)~10日(月)
開催地
静岡県島田市本通及びその周辺
寅(とら)、巳(み)、申(さる)、亥(い)の年ごと、満3年に1度、10月中旬に開催される島田大祭は、「帯まつり」の名で知られています。
「帯まつり」は奇祭といわれるユニークな祭りで、とても高価で豪華な女性用の着物の丸帯を二本の太刀(たち)に下げて披露しながら歩く、大奴(おおやっこ)と呼ばれる25人の男衆の姿はみどころの一つ。
1996年 静岡県指定民俗文化財及び無形民俗文化財に指定されました。
住所
静岡県島田市大井町2316番地(大井神社)
アクセス
車/東名高速道路「吉田インター」から約15分
電車/JR東海道本線 島田駅より徒歩5分