まつりの遺伝子
    文字サイズ
まつりの遺伝子

和合の念仏踊りわごうのねんぶつおどり

開催日

2022年8月13日(土)~16日(火)

開催地

長野県下伊那郡阿南町和合 熊野神社・宮下家・林松寺
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像
スライダー画像

みどころ

念仏踊り(ねんぶつおどり)とは、念仏を唱えながら踊る伝統芸能。

和合(わごう)の念仏踊りは、長野県下伊那郡阿南町の和合地区で、毎年8月13日から16日までの期間で行なわれる年中行事です。

2014年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

 

念仏踊りの構成

 

 

 

和合の念仏踊りは豊作を祈願するとともに神仏を供養する踊りで、庭入り・念仏・和讃(わさん)で構成されています。

 

庭入りは、踊りの一行が「さーよーい、そーりゃ」の掛け声を合図に行列して踊りの庭へ入ります。

一行が輪になると早いテンポの笛が入り、踊りながら太鼓を打ち鳴らし「ヒッチキ」と呼ばれる2人組の踊り手が軽快に飛び跳ね、互いに体を激しくぶつけ合い踊ります。

この庭入りには、農業の所作を表しており農作願いや農作の祝いを奉納する意味があります。

 

念仏は、唱える念仏に合わせて太鼓の静かな音を刻みます。

和讃とは仏様やご先祖様の功徳を日本語で賛美する歌のこと。

太鼓役が足を揃え、膝を屈伸させながら左右に体を振り、一節が終わるたび太鼓を打ちます。

念仏と和讃には先祖供養や新盆供養などの意味が込められています。

 

 

年中行事

 

 

 

和合の念仏踊りは8月13日からの4日間、毎晩行われます。

初日の13日は「熊野神社」・「和合地区の開祖とされる宮下家」・「林松寺(りんしょうじ)」の順に3か所で踊ります。

「熊野神社」と「宮下家」では庭入り・念仏・和讃を行い、「林松寺」では庭入りを踊ります。

14日・15日は「林松寺」のみで庭入り・念仏・和讃を行います。

最終日の16日は再び「林松寺」・「宮下家」・「熊野神社」の3か所で、庭入りだけを踊ります。

 

 

大人から子供まで

 

 

 

この踊りには、灯籠・旗・ヒッチキ・ササラ・ヤッコ・太鼓・太鼓持ち・鉦(しょう)・花・柳・笛などと呼ばれる、たくさんの役が参加します。

灯籠や旗といった権威ある役は古参といえる人にしかできませんが、花・柳・笛は小学生も参加します。

 

かつて山間部の厳しい環境の中、農作業に追われる生活だった和合地区の人々にとっては、一番楽しいイベントでした。

この日だけは仕事から離れて、家族や仲間たちと大いに楽しめたからです。

いまでも大人から子供までが一体となって行う行事として大切に守られています。

開催情報

開催日
2022年8月13日(土)~16日(火)

 

開催地
長野県下伊那郡阿南町和合 熊野神社・宮下家・林松寺

 

 

約300年受け継がれる長野県下伊那郡阿南町和合(わごう)地区に伝承される念仏踊り。
毎年8月13日~16日の4日間、毎晩行われます。
2014年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

 

住所
長野県下伊那郡阿南町和合

 

アクセス
車 / 三遠南信自動車道「天龍峡インター」より約40分
電車 / JR飯田線 温田駅・為栗駅より車で約30分

 

アクセス