殿上まいり
開催日
2023年2月5日(日) ※例年2月の第1日曜日開催開催地
福井県鯖江市尾花町 殿上山 禅定神社みどころ
厄年の人が、次々と雪山の斜面に豪快に放り投げられる、「殿上まいり」。
雪山の山頂にある神社で行われるため、雪深い山道を数時間かけて参拝します。
最後には餅まきが行われ、地域住民が一体となって無病息災を祈ります。
雪深い山頂の神社を目指し参拝する、「殿上まいり」。
「殿上まいり」の会場となるのは、雪深い山の山頂付近にある禅定神社。
標高約670mにある神社に参拝するため、かんじきで新雪を踏み固めながら、約3時間をかけて雪の尾根を登ります。
途中、「笠掛松」・「一本杉」と呼ばれる2本の御神木に到着すると、古い注連縄を外し、事前に作られた新たな注連縄が巻かれ、餅や御神酒をお供えします。
雪に埋まる鳥居をくぐり抜けると、神社に到着。
神社の注連縄も張り替え参拝を終えると、焚火を囲んで昼食を取り、雪山登りの疲れを癒すとともに、この後の行事に向けて英気を養います。
厄年の人が次々と宙に舞う、放り投げの行事。
放り投げの行事は、突如として始まります。
「わっしょい、わっしょい」の掛け声が沸きあがると、厄年の人が住民に担がれ、その厄を一気に払い落とすかのように、勢いよく5~6m下の雪中へと豪快に放り投げられていきます。
(雪の少ない年には、放り投げではなく胴上げを行います。)
地元集落の方にとっては、小さい頃から慣れ親しんできた行事であり、放り投げられることで、改めて集落の一員となれたことを実感できる、地域の絆形成になくてはならない伝統行事となっています。
皆の無病息災を祈ってまかれる、餅まき。
放り投げられた人には、御神酒が振る舞われます。
その後、厄年の人たちによって「餅まき」が行われ、子どもから大人まで、こぞって餅を拾い集めます。
地域が一体となった、皆の無病息災を祈る心温まる行事です。
開催情報
開催日
2023年2月5日(日)
※例年2月の第1日曜日開催
開催場所
福井県鯖江市尾花町 殿上山 禅定神社
厄年の人を雪山の急斜面に放り投げて厄を払う、「殿上まいり」。
殿上山にはかつて白山権現を祀る大きなお堂があり、戦国時代には朝倉氏の祈願所が建立されたと伝わります。
織田信長の焼き討ちを経て、「殿上まいり」は約400年前から途絶えることなく続けられている行事です。
2006年に市の無形民俗文化財に指定。
住所
福井県鯖江市尾花町 殿上山 禅定神社
アクセス (殿上山登山口まで)
車 / 北陸自動車道「鯖江インター」より約20分
※登山口から禅定神社まで徒歩で約3時間