万歳楽土
開催日
2023年2月12日(日)・26日(日)開催地
石川県輪島市門前町 櫛比神社(12日)・ 豊受神社(26日)「万歳楽土」みどころ紹介 2023年2月12日 開催
みどころ
石川県輪島市門前町の櫛比(くしひ)神社では毎年2月12日、豊受(とようけ)神社では2月25日に近い土曜日もしくは日曜日に、春季例大祭・万歳楽土が行われます。
この万歳楽土は、舞人が拝殿で独特の舞を奉納し、氏子や参列者が「まんざーいろくと」と声を合わせて舞を盛り上げます。
500年以上の歴史がある五穀豊穣などを願う神事です。
1986年 石川県の無形民俗文化財に指定されました。
独特の舞
舞人が裃(かみしも)姿で、稲束に見立てた「白い祝い棒」と「若松」を宮司から受け取り、舞いが始まります。
左右にふらふら動きながら「白い祝い棒」と「若松」を何度も振りかぶります。
このふらつきが大きいほど、豊作を表すといいます。
「まんざいろくと」と舞人が唱えると、氏子や参列者も大きな声で「まんざいろくと」と声を合わせ囃し立てます。
櫛比神社境内の案内板によると、この万歳楽士は神前で模擬的に田の荒おこしから田植えまでの農作業を演じて豊作を祈る「ぞんべら祭り」と一連の行事で、年の初めに五穀豊穣や家内安全の強い願いを込めた農民の素朴な祭りであって、特殊な田楽形式が継承されているとのことです。
舞人の詞章
◆櫛比神社で行われる万歳楽土の詞章
マイザイロクト、 マンザイロクト、
ついと起って申する様は、嵐瀬の、稲なんぞ、おおきに太りて、葉もちがようて、白髭が、 かいなずいて、実入りがようて、あっちもふらふら、こっちもふらふら、束に斗八升
続いて、申するようは、浦のかくちの、人参なんぞ、牛芳なんぞ、おおきに、太りて、葉もちがようて、ねいって
続いて、申するようは、下司が原の、大麦なんぞ、小麦なんぞ、おおきに、太りて、実入りがようて、あっちもふらふら、こっちもふらふら
続いて、申するようは、恵比須山の、大豆なんぞ、小豆なんぞ、おおきに、太りて、実入りがようて、あっちもしゃらしゃら、こっちもしゃらしゃら
続いて、申するようは、岩木山の、栗穂なんぞ、稗穂なんぞ、おおきに、太りて、実入りがようて、あっちもふらふら、こっちもふらふら
続いて、申するようは、二十四の、作りなんぞ、村おも、所も、年寄衆も、若い衆も、子供衆も、ご繁昌で、ご繁昌で、ご繁昌で、まんざいろくとう、まんざいろくとう、まんざいろくとう
※豊受神社で行われる舞人の詞章は一部歌詞が異なります。
開催情報
開催日
2023年2月12日(日)・2月26日(日)
開催場所
2月12日(日):石川県輪島市門前町 櫛比(くしひ)神社
2月26日(日):石川県輪島市門前町 豊受(とようけ)神社
石川県輪島市門前町の櫛比神社では毎年2月12日、豊受神社では2月25日に近い土曜日もしくは日曜日に、春季例大祭・万歳楽土が行われます。
この万歳楽土は、舞人が拝殿で独特の舞を奉納し、氏子や参列者が「まんざーいろくと」と声を合わせて舞を盛り上げます。
500年以上の歴史がある五穀豊穣などを願う神事です。
1986年 石川県の無形民俗文化財に指定されました。
住所
櫛比神社:石川県輪島市門前町門前1−甲1
豊受神社:石川県輪島市門前町清水10-8
アクセス
車/能越自動車道「のと里山空港インター」から約30km
電車/のと鉄道七尾線 穴水駅から北鉄奥能登バス・穴水線で約40分