御願神事
開催日
2023年2月10日(金)開催地
石川県加賀市 菅生石部(すごういそべ)神社「御願神事」みどころ紹介 2023年2月10日 開催
みどころ
石川県加賀市の菅生石部(すごういそべ)神社で行われる御願神事は、「竹割まつり」という俗称があり、地元の人には「ごんがん」とも呼ばれ古くから親しまれています。
もともとは旧暦正月の夕刻に行われ、現在は毎年2月10日に行われています。
加賀國二之宮である菅生石部神社の例祭で、1300年以上の歴史があり戦時中やコロナ禍にあっても斎行されてきました。
祭りは白装束姿の氏子の青壮年が、数百本の青竹を拝殿の床、石段や石畳に激しくたたきつけ割りつくし、その後、長さ20メートルほどの大蛇に模した大縄を拝殿から引きずり出し、境内・境外を引き回した末に敷地天神橋から大聖寺川に投げ入れます。
その勇壮さに毎年多くの地元民や見物客から喝采を浴びています。
1987年 石川県の無形民俗文化財に指定されました。
2007年『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』に選択されました。
※新型コロナウイルス感染防止対策により内容が変更する場合がございます。
起源
677年 国家安泰を祈り平和な世にあっても乱世を忘れぬよう、山幸彦(やまさちひこ)の炎出見尊(ほほでみのみこと)と、兄で海幸彦(うみさちひこ)の酢芹尊(すせりみこと)の神軍(たたかい)にならい、尚武の道を忘れぬための行事とされ剣道のはじまりともいわれます。
あわせて、五穀豊穣・悪疫退散・身体健康を祈願します。
参拝の人々は、新年の願い初めの神事ということから1年の無病息災、家内安全、商売繁盛、合格祈願などを祈ります。
祭り当日
午前11時から拝殿内にて御神前へのお供えや宮司による祝詞奏上などが行われます。
献幣使の祭詞奏上が終わるころ、拝殿前の盤木が強く連打され、神社西側の岡地区の氏子によって御神火が点火されます。
正面の神門前に今か今かと待機していた白装束の敷地地区・岡地区の両地区の氏子数十人が境内に突入し、炎々と燃える御神火を潜り、約2メートルの青竹を数百本、境内・境外問わず激しく地面にたたきつけ割りつくします。
続いて、神社東側の敷地地区の氏子が綱打ちをした長さ約20メートル・太さ30センチメートルほどの大縄を拝殿から引きずり出し、境内・境外を引き回します。
そして最後は、神社鳥居から前の敷地天神橋へ向かい、橋の上から大聖寺川に投下するという神事です。
赤い鉢巻をしている氏子は、その地区の代表や厄年の人です。
ごんがんの竹
御願神事にて割られた竹は、見物客が自由に持ち帰ることができます。
また割られた竹には霊験があり、「凧にすれば、とても高く揚がる」や「箸にすれば、病気の予防や病気平癒になる」「玄関先に置けば魔除けや福を呼び込む」などといわれています。
さらに竹に神社の御印を戴くことでよりご利益を得ることができます。
神社では、身体健康、心願成就の祈願がなされている「御願箸」を受けることができます。
開催情報
開催日
2023年2月10日(金)
開催場所
石川県加賀市 菅生石部(すごういそべ)神社
住所
石川県加賀市大聖寺敷地ル乙81
アクセス
車/北陸自動車道「加賀インター」から約5km・「片山津インター」から約9km
電車/JR北陸本線 大聖寺(だいしょうじ)駅から約1.7km・加賀温泉駅から約3km
バス/加賀温泉駅より北鉄加賀バスで「岡町」下車、またはキャンバスで「菅生石部神社」下車
※駐車場に限りがございます。
会場へは公共交通機関をご利用ください。