まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

能登のアマメハギのとのあまめはぎ

開催日

2023年1月2日(月)・2月3日(金)

開催地

1月2日:石川県輪島市門前町 2月3日:石川県鳳珠郡(ほうすぐん)能登町

「能登のアマメハギ」みどころ紹介 2023年1月2日 開催

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みどころ

アマメハギは、石川県輪島市や鳳珠郡(ほうすぐん)能登町に古くから伝わる伝統行事で、家庭の災厄を払う願いが込められています。

輪島市門前町では毎年1月2日、能登町では毎年節分の2月3日に行われます。

アマメとは能登の方言で、囲炉裏に長く座っていると手足にできる“火だこ”のこと。

それをはぎ取るという意味から「アマメハギ」と呼ばれています。

1979年 重要無形民俗文化財に指定されました。

また、2018年にはアマメハギを含めた8県の10の行事からなる「来訪神 仮面・仮装の神々」として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 

 

来訪神

 

 

 

仮面・仮装をした者が正月など年の節目となる日に家々を訪れ、怠け者を戒め人々に幸や福をもたらす来訪神。

アマメハギも来訪神のひとつです。

 

門前町では、1月2日の夜、鬼や天狗・猿の面をつけた一行が家々を訪れ、「怠け者はおらんか」と小さな子どもを戒めて、家人から餅をもらって辞去します。

能登町では2月3日の節分の夜に、地区の小中学生が鬼に扮し蓑などを着て家々を訪れ同様の儀礼をします。

春の農作業を前に囲炉裏にあたっている怠け癖のついた農民を戒めるため家々を回ります。またそれを見聞きした幼い子どもたちにも、怠けたり悪いことをしたりしないように気づかせることができる行事です。

 

 

 

門前町のアマメハギ(皆月地区・五十洲地区)

 

 

門前町は日本海に突出する能登半島の北西にあり、多くの海産物などが都へと運ばれていたことから古くから名が知られていました。

また修験道の霊場として知られ、鎌倉時代には曹洞宗大本山總持寺が開かれるなど信仰の篤い地域です。

 

皆月地区と五十洲地区は、番場山の西方に位置し日本海に面して家屋が連なる地区。

鰯漁が盛んで、江戸期には海運に携わる人々も多く住みました。

この地区に伝わるアマメハギの由来は定かではありませんが、能登半島から東北地方の日本海沿岸各地にアマメハギに類似した行事が残っています。

 

皆月地区の行事は、天狗面をつけた1名と、ガチャ面(阿・吽)をつけた2名、猿面をつけた1名の計4名からなり、神前でお祓いを受けたのち、地区の家々を訪問します。

猿面が玄関戸を開けて、天狗面・ガチャ面が連携して子どもたちを威します。

家人が子どもたちに「家の仕事や手伝いの協力をする」との約束をした頃合いをみて、威しをやめ天狗面を先頭にし、全ての面が神棚の前に正座し神棚と家人家中を祓います。

この後、家の主人が餅を差し出すので、天狗面は猿面にこれを受け取らせ次の家を訪問します。

地区の習俗行事として、毎年1月2日に行われています。

 

五十洲地区の行事は、天狗面1名、爺面1名、婆面1名の計3名からなり、皆月地区と同じく連携して家々を訪問します。

こちらも地区の習俗行事として、毎年1月2日に行われています。

 

 

 

能登町のアマメハギ(秋吉地区・河ヶ谷地区・清真地区・宮犬地区)

 

 

能登町は能登半島の北部の富山湾側にあります。

アマメハギが行なわれている秋吉地区・河ヶ谷地区・清真地区・宮犬地区は、九里川尻川の下流に位置しています。

古老の伝承によれば、藩政末期には確実に行われていたといわれています。

行事は立春の前夜(2月3日)、節分の夜に豆まきと同時に行われます。

薄暗くなった頃、鬼の面を被り蓑と前垂れを身につけた子どもたちが、手にはサイケ(甘酒を入れた樽)・包丁・竹棒等を持ち、一団で各家を回り「アマメー」と叫び、怠け者や悪い者がいないかと子どもに聞かし、金銭等を貰い受けます。

 

 

面様年頭(めんさまねんとう)

 

 

 

面様年頭は、輪島崎町(わじまざきまち)と河井町に古くから伝わる年明けの厄除け神事です。

面様と呼ばれる夫婦の神様が家々を訪問し、人々の幸福を願います。

開催情報

開催日
2023年1月2日(月)、2月3日(金)

 

 

開催場所
1月2日(月):石川県輪島市門前町 皆月地区・五十洲地区
2月3日(金):石川県鳳珠郡(ほうすぐん)能登町 秋吉地区・清真地区・河ヶ谷地区・宮犬地区

 

 

アマメハギは、石川県輪島市や鳳珠郡(ほうすぐん)能登町に古くから伝わる伝統行事で、家庭の災厄を払う願いが込められています。
輪島市門前町では毎年1月2日、能登町では毎年節分の2月3日に行われます。
アマメとは能登の方言で、囲炉裏に長く座っていると手足にできる“火だこ”のこと。
それをはぎ取るという意味から「アマメハギ」と呼ばれています。
1979年 重要無形民俗文化財に指定されました。
また、2018年にはアマメハギを含めた8県の10の行事からなる「来訪神 仮面・仮装の神々」として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 

 

 

アクセス
石川県輪島市門前町
車/能越自動車道「のと里山空港インター」から約30km
電車/のと鉄道七尾線 穴水駅から北鉄奥能登バス・穴水線で約40分

 

石川県鳳珠郡能登町
車/能越自動車道「のと里山空港インター」から約25km
電車/のと鉄道七尾線 穴水駅から北鉄奥能登バス・穴水宇出津C線で約50分

アクセス