ほうらい祭り
開催日
2022年10月8日(土)~9日(日)開催地
石川県白山市鶴来地区内「ほうらい祭り」みどころ紹介 2022年10月8日 開催
みどころ
石川県白山市鶴来(つるぎ)地区にある金劔宮(きんけんぐう)の秋季祭で、800年を超える歴史があります。
ほうらい祭りの名前の由来は、神輿(みこし)・造り物(つくりもの)を担ぐ若衆の掛け声「ヨーホーライ」からきているといわれています。
秋の収穫時期である毎年10月初旬の土・日に五穀豊穣を願い行うようになりました。
1996年 石川県白山市の無形民俗文化財に指定されました。
巨大な造り物
毎年、各町が制作する高さ5メートルにもなる「造り物」といわれる大きな人形をのせた山車(だし)。
人形は趣向を凝らしたものが作られ、その時代を反映するものや歴史上の人物です。
古くは七福神などの縁起物や武将を題材にしたものが多く、最近ではキャラクターなども登場します。
この「造り物」は山車でありながら、担いで歩くのが大きな特徴です。
アカバという襦袢(じゅばん)をベースにした衣装を着た、若い衆が担ぎます。
夜には「造り物」が灯りで照らされ、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
この巨大な「造り物」が2日間かけて町を練り歩きます。
祭り終了後は、白山市八幡町のパーク獅子吼内にある「造り物の館」にて展示され、無料で観覧することができます。
棒振り(ぼうふり)を披露する獅子方(ししかた)
神輿や造り物と同行するのが「獅子方」と呼ばれる一行です。
「獅子方」は、巨大な胴体(かや)を持つ獅子・袴役(はかまやく)・囃子方・獏面(ばくめん)・アカバを着た若い衆たちからなります。ちなみに子どもは、刺し子を着て演舞します。
「獅子方」は各家の軒先や見物要所で棒振りと呼ばれる演舞を披露します。
棒振りはその名の通り、人が棒や薙刀(なぎなた)で獅子を討ち倒す、獅子殺しの舞です。
「獅子を殺して厄を払う」という意味があります。
江戸時代に加賀藩が武術修練するために、石川県金沢郊外で行ったことが始まりとされており、その演舞には剣術・棒術・柔術などの武術が取り込まれています。
また囃子方は、三味線・篠笛(しのぶえ)・太鼓・唄からなり、獅子によって調べ(曲)が変わります。
獏面(ばくめん)
鬼のような面と奇抜な衣装で、修行僧が持つような錫杖(しゃくじょう)や雪かきの道具である木鋤板(こすきいた)などを手にし、縄に繋がった一斗缶などの缶容器を腰から下げて、ガラガラとそれを引き摺って歩きます。
「悪い子はいねーかー」「なまけものはいねーかー」などと子どもを驚かしたり、道化のように棒振りに参加したりします。
神輿渡御(みこしとぎょ)
白丁(しろば)と呼ばれる白い衣装に身を包み、神輿を担いで町内を練り歩きます。
この神輿渡御は、1日目を前厄、2日目を後厄と、厄年を迎えた人たちが担ぐことが通例となっています。
1日目、神輿は神社境内を出発し通称・男段(おとこだん)と呼ばれる表参道急階段を降り、鶴来南地区の各御祓い所にて神事を行います。
2日目は北地区の御祓い所を回り、送り獅子という神事の後、今度は女段(おんなだん)と呼ばれる階段を担いで登り神社へと帰ります。
男段と女段、いずれも神輿が石段を登り降りする様子は勇壮なものとして知られます。
開催情報
開催日
2022年10月8日(土)~9日(日)
開催地
石川県白山市鶴来地区内
ほうらい祭りは石川県白山市鶴来(つるぎ)地区にある金劔宮(きんけんぐう)の秋季祭で、800年を超える歴史があります。
神輿(みこし)や各町が制作する高さ5メートルにもなる「造り物」といわれる大きな人形をのせた山車(だし)。
「獅子方」と呼ばれる一行も同行します。
「獅子方」は各家の軒先や見物要所で棒振りと呼ばれる演舞を披露します。
1996年 石川県白山市の無形民俗文化財に指定されました。
住所
石川県白山市鶴来日詰町118-5(金劔宮)
アクセス
車/北陸自動車道「白山インター」より約30分
電車/北陸鉄道石川線 鶴来駅より徒歩10分