相模人形芝居(長谷座)
開催日
2022年11月13日(日)開催地
神奈川県厚木市 厚木市文化会館小ホールみどころ
1体の人形を3人の遣い手が巧みに操る、世界でも珍しい操法が特徴の「相模人形芝居」。
古くから受け継がれてきた繊細な人形操作と、遣い手の一糸乱れぬ連携により、まるで魂を宿したかのような人形の芝居に魅了されます。
大会や祭りでの公演の他にも、学校等での普及公演など、身近なところで体験することができる貴重な伝統芸能です。
感情表現豊かな人形芝居を支える伝統の操法 「三人遣い」・「鉄砲差し」
「相模人形芝居」の魅力は、その巧みな人形操作。
その特徴は、1体の人形を主遣い・足遣い・左遣いの3人が協力して操る「三人遣い」と、人形の首を鉄砲を構えたような格好で操作する「鉄砲差し」という操法にあります。
「三人遣い」の操法では、
主遣い:首と右手を操る司令塔
足遣い:両足の動きを表現
左遣い:左手の動きや小道具の出し入れ、主遣いを助ける役割
となっており、3人の息の合った操作により、繊細な感情表現が生み出されます。
「鉄砲差し」の操法は、かつて神社の舞台を見上げるように芝居を見ていたことに由来するといわれています。
鉄砲を構えるように前のめりに遣うことによって、遣い手の左手の重さが軽減。
首の微妙な動きで感情を表現することが可能となっています。
人形芝居を盛り上げる 「口上」・「義太夫節」
拍子木の音とともに幕が開くと、まずは「口上」からスタート。
口上の通りの良い声が響き渡ると、会場は一瞬で芝居の世界へ。
三味線の太棹の音が心地よく響く中、登場する人形に合わせて遣い分けられた太夫の力強い語りが合わさることで、更に生き生きと人形たちが躍動します。
チームワークが育む地域の架け橋 「相模人形芝居」
相模人形芝居は、当初15ヵ所に伝えられたといわれており、現在では5座により継承されています。
その一つである長谷座では、大会や祭りでの公演以外にも、学校等での普及公演や出前講座など、伝承に向けた様々な取り組みを行っています。
人形遣いを通じてチームワークを育むことができる相模人形芝居は、身近に触れ合える重要文化財としての側面も持ち、地域の人々の絆となることが期待されています。
開催情報
開催日
2022年11月13日(日) 13:00開場 13:30開演
※「厚木市郷土芸能まつり 相模人形芝居特別公演」にて
開催場所
神奈川県厚木市 厚木市文化会館小ホール
「三人遣い」・「鉄砲差し」という独特の人形操法が大切に受け継がれている、「相模人形芝居」。
長谷座の伝承では、淡路の人形廻しにより江戸時代中期に始まったと伝えられています。
1980年に国の重要無形民俗文化財に指定。
住所
神奈川県厚木市恩名1-9-20(厚木市文化会館)
アクセス
車 / 東名高速道路「厚木インター」より約10分
電車 / 小田急小田原線「本厚木駅」より徒歩13分
<長谷座の年間活動>
相模人形芝居大会 (毎年2月)
厚木市郷土芸能まつり公演(毎年11月)
保育園、小・中学校、高校への普及公演・出前講座
県内の公民館、敬老会公演
国民文化祭・全国人形芝居大会参加
月2回稽古 第1土曜日:南毛利公民館 / 第3土曜日:南毛利学習支援センター