江戸糸あやつり人形
開催日
2023年3月2日(木)~6日(月) ※江戸糸あやつり人形結城座 「荒御霊新田神徳」公演として開催地
東京都豊島区西池袋 東京芸術劇場 シアターウエストみどころ
操作板に付いた数十本の糸に操られ、繊細で表情豊かな人形の演技に魅了される、「江戸糸あやつり人形」。
「結城座」では、伝統的な古典公演はもちろんのこと、新たな手法を取り入れ時代に息づいた新作への挑戦が続けられ、国内外で多くの賞を受賞。高い評価を得ています。
また、平賀源内による結城座への書き下ろし作品が244年ぶりに復活公演されるなど、今後の活動にも期待が寄せられています。
多いもので50本に及ぶ糸を操作し、人間味溢れる感情を表現。 「江戸糸あやつり人形」
糸と操作板を巧みに操り、表情の無い人形が生きているかのように動き演じる、「江戸糸あやつり人形」。
手板と呼ばれる操作板には、17本から多いもので40~50本の糸が付いており、それぞれの糸を操ることで、人形の主要な関節などを自由自在に動かすことができます。
手板のひょうたん型に切り抜かれた部分には、シーソーのような動きをする木片(タタラ)が組み込まれており、この木片の動きが、人形の足や頭の非常に繊細な動きを可能にしています。
また、女形の人形の腹部は「チョウチン胴」と呼ばれ、フレームだけで作られていますが、これは女性特有のやわらかい身のこなしができるように考案されたものです。
他にも様々な工夫が施され、現代まで受け継がれています。
高い足場になると糸の長さが2m近くに達することもありますが、人形遣いの絶妙な糸捌きや操作により、表情の無い人形に人間味あふれる感情を表現させることができます。
日本独特の息遣いや間など、繊細で表情豊かな人形たちの、まるで生きているかのような演技に魅了されます。
伝統から先鋭へ。 常に新しい挑戦を続ける伝統芸能。

東海道中膝栗毛~赤坂並木から卵塔場まで~

変身
江戸幕府公認の5座の中で、現在も唯一「座」として存続する、江戸糸あやつり人形の「結城座」。
結城座では、歴史ある「古典公演」の他に、創作劇や海外の作品による「新作公演」を積極的に行っています。
新作の中には、役者と人形が同じ劇空間で競演するものや、人形遣いが人形を操ると同時に生身で役を演じるものなど、独自の舞台空間を創造し続けています。
一方で、劇中に古典の手法を挿入したり、江戸時代から伝わる「江戸写し絵」を取り入れるなど、受け継いできた伝統が大切に活かされており、国内外で高い評価を得ています。

明日またタクボク~雲と劇場~

乱歩・白昼夢
平賀源内による書き下ろし作品の244年ぶり復活公演。
あの平賀源内が結城座のために書き下ろしたとされる、「荒御霊新田神徳(あらみたまにったのしんとく)」。
初演から244年の時を経て、現代に蘇ります。
内容は、歌舞伎などでも上演される人気作「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」の後日談。
演出は花組芝居の加納幸和が担当し、義太夫の生演奏にのって人形と人間が競演する、結城座ならではの舞台に注目です。
開催情報
開催日
2023年3月2日(木)~6日(月)
※江戸糸あやつり人形結城座 「荒御霊新田神徳」公演として
開催場所
東京都豊島区西池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト
手板と呼ばれる操作板に付いた、多いもので50本近い糸を操り、まるで生きているかのように人形を操る、「江戸糸あやつり人形」。
「結城座」は、寛永12年(1635年)より続く江戸幕府公認の一座として、伝統の糸を繋いでいます。
1956年に都の無形文化財(芸能)に指定。
1996年に国の選択無形民俗文化財に選択。
住所
東京都豊島区西池袋1-8-1 (東京芸術劇場 シアターウエスト)
アクセス
車 / 首都高速道路「西池袋インター」より約5分
電車 / JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 「池袋駅」より徒歩で約2分