浅草酉の市
開催日
2022年11月4日(金) 一の酉 ・ 16日(水) 二の酉 ・ 28日(月) 三の酉開催地
東京都台東区千束 長國寺みどころ
江戸の情緒や粋を肌で感じることができる、「浅草酉の市(あさくさとりのいち)」。
醍醐味ともいえる熊手商との駆け引きを楽しむだけではなく、「大熊手」や「開運手締め」、様々な縁起物など、みどころ溢れる年末の風物詩です。
本年は11月に酉の日が3回あるため「三の酉」まで開催。特別な御守りも授与されます。
粋に遊んで江戸情緒を満喫。 熊手商との駆け引き。
酉の市の縁起物は、なんといっても熊手。
長國寺境内に出店する熊手商には、それぞれに得意技があります。
福々しいおかめ面造り、太い竹爪を曲げる技術、文化熊手を考案・・・など、代々受け継がれる家の技を見比べて回るのも、楽しみ方の一つです。
そして、全ての熊手職人の技の結晶といえるのが、山門に飾られる「大熊手」。
竹の選定から、大きな指し物、それらを配置する技量など、どれをとっても一級品。
江戸時代から受け継がれる熊手職人の心意気を感じ取ることができます。
酉の市の醍醐味ともいえる「手締め」も、店によって様々。
福を威勢よくかっ込む手締めや昔からの商売繁盛を取り込む手締め、ゆるりと福の神が幸せを引き寄せてくれそうな手締め、福の神が勢揃いしたような開運手締めなど。
露店を巡るだけでも、江戸から続く粋な情緒を満喫することができます。
初めての熊手。
酉の市といえば、毎年の熊手商との駆け引きが楽しみ、という方も多いはず。
でも、初めてではどうしたら良いか分からず、熊手商の威勢の良さに圧倒されてしまうことも。
昔ながらの風習なども理解して、より一層「酉の市」を楽しんでみては。
<熊手商に聞く粋な熊手の買い方とは? 熊手商・高砂屋>
熊手をご購入される場合、まずはサイズ感を決めておくのが良いと思います。
熊手のサイズは、飾るスペースから大きさを考えるのがお勧めです。
「熊手はだんだん大きくする」といわれますが、現代のオフィスや住宅事情を考えるとあまり現実的ではありません。
ご自宅やオフィス・お店など、まずは飾るスペースを確認し、その大きさに合わせてはいかがでしょうか?
また、熊手を大きくすることよりも、毎年買い続けること、やめないことを大事にしていただけると嬉しいです。
毎年買っていただき、繁盛した年にはサイズを大きくしてもいいと思います。
スペースの都合で大きくできないのならば、「ご利益がありました、ありがとう」という意味で、大きくする分のご予算を祝儀として渡すのも、粋だと思います。
細く長く続けていただけると有難いです。
ご予算は、買いたい熊手を指して「あれいくら?」と声をかけてみることから始めるのがお勧めです。
熊手商が言い値を言いますので、勉強できるか聞いてみて、会話を楽しみながら値切っても良いです。
ちなみに、値切った分はご祝儀として出すのが、粋な買い方といわれています。
「あれいくら?」でお金を出しておしまい、というのではなく、コミュニケーションを楽しむのが大事です。
私もこの仕事を始めたばかりの頃は、お客様とうまく会話できなくてよく叱られました。
買う店は、良いことがあったから縁を繋ぐ、縁起を担ぐという意味で同じ店で買っても良いと思います。
但し、基本的にはお客様の自由ですので、その年で気に入ったデザインを買っても良いと思います。
気分を変える意味で、あえていつもとは違う熊手にするお客様もいらっしゃいます。
熊手を作る工場は、店ごとに異なります。場所は、江戸川、足立区など下町が多いです。埼玉にもあります。
基本的に手作りで、最後に挿し物を挿すのは全て手作業になります。
熊手には、一つひとつに異なる個性があるので、お気に入りのものを探してみてください。
<巨大熊手の手締めの瞬間に大興奮!ご購入者インタビュー>
この熊手は、まずは自宅に飾ってから会社に飾ります。
飾るときも3〜4人がかりです。
会社に移した後は、最後は欲しい方がいれば譲るという感じです。
この熊手は特注で、今年は真ん中の獅子舞が電動になっていて動きます。
あと、お金がザクザク入るよう、小判がたっぷり。
不動産業を営んでおり、熊手歴は30年ぐらいです。このサイズになって20年くらいだったかな?
家族で酉の市に来たときに、子どもが「大きい熊手が欲しい!」と言ったことがきっかけで、大きな熊手を買うようになりました。そんなご縁もあって、その子も立派な大人になりました。
酉の市の始まりを告げる、参詣者全員による開運手締め。
酉の市は、鷲妙見大菩薩(わしみょうけんだいぼさつ)のご開帳法要で始まります。
開運招福を祈る大祈祷の後、熊手商の音頭で参詣者全員が威勢のよい開運手締めを打ちます。
多いときには1000人を超える人々が打つ三本締めは壮快です。
その後札場が開かれると、「十番札」と呼ばれる10本限定の「かっこめ熊手守り」を授与し、市がスタート。
市の最後には、ご閉帳の法要を静粛に執り行い、おとりさまのご縁日である酉の市を終えます。
江戸の文化を肌で感じる、縁起物の数々。
長國寺の酉の市では、様々な縁起物と出会うことができます。
たわわな稲穂を付けた小さな竹の熊手で、福をかっ込むという江戸っ子らしい洒落が利いた「かっこめ熊手守り」。
『三の酉まである年は火事が多い』との故事にならい、江戸火消しのシンボルである纏いに見立てた、三の酉限定で授与される「火除守り」。
その他にも、「頭(かしら)の芋」や「切山椒」といった縁起物を探しながら福めぐりをすることで、江戸時代から続く祭りの賑わいを肌で感じることができます。
開催情報
開催日
2022年11月4日(金) 一の酉 ・ 16日(水) 二の酉 ・ 28日(月) 三の酉
開催場所
東京都台東区千束 長國寺
11月の酉の日を祭日として、開運招福や商売繁盛を願う風物詩、「浅草酉の市」。
浅草酉の市は、長國寺と、隣の鷲神社の両方にご利益をお願いできることから、毎年多くの人で賑わいます。
熊手商との駆け引き以外にも、江戸時代から続く文化や技が各所に見られ、小さな江戸を体験することができます。
住所
東京都台東区千束3-19-6 (長國寺)
アクセス
電車 / 東京メトロ日比谷線 「三ノ輪駅」・「入谷駅」、つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩で約10分
バス / 都営バス「竜泉バス停」より徒歩で約2分
※公共交通機関をご利用ください。