徳丸北野神社田遊び
開催日
2023年2月11日(土)開催地
東京都板橋区徳丸 北野神社みどころ
稲作の流れを模擬的に演じて五穀豊穣を祈願する、昔ながらの予祝行事、「徳丸北野神社田遊び」。
かつて農村風景が広がっていたころにタイムスリップしたかのような、幽玄な光景に時を忘れます。
1000年以上休むことなく続けられてきた、古俗を今に伝える大変貴重な民俗行事です。
1000年以上の歳月を超えて受け継がれる 「徳丸北野神社田遊び」
「徳丸北野神社田遊び」は、古くから姿を変えず大切に受け継がれてきた民俗行事です。
まず、拝殿前に二間四方のモガリ(舞台)が作られます。
四方に忌竹を立て、注連が張り巡らされ、その中央に大宮太鼓が据えられます。
大宮太鼓は田遊びの主楽器であり、田を象徴するシンボルにもなります。
モガリの中には、祭を主導する「大稲本」・補佐役の「小稲本」・稲を象徴する「早乙女」・「鍬取り」が揃います。
稲作の作業内容を、「町歩しらべ」から、「種まき」・「田植え」・「稲刈り」などを経て、最後「倉入れ」まで模擬的に演じることで、五穀豊穣を穀霊に祈願します。
全てが口伝。 次の世代へと受け継がれていく「田遊び」
稲を象徴する「早乙女」は、子どもたちが演じます。
「田植え」では、稲の成長だけではなく、子どもの成長や子孫繁栄も祈願し、早乙女を1人ずつ順番に太鼓に乗せ、一同で「胴上げ」をします。
子どもたちが重要な役割を演じ体験していくことで、古くから続く行事を、次の世代へと受け継いでいきます。
地域が一体となり、守り愛されてきた民俗行事の姿。
田植え後の休養を表す「さなぶり」では、様々なキャラクターが登場します。
まずは、たいまつに導かれた「ひるまもち」と子孫繁栄を象徴する人形「よねぼう」が踊りながら登場。
面を付けた「太郎次」と妊婦姿の「安女(やすめ)」夫婦、獅子、破魔矢(はまや)が続きます。
「よねぼう」や「安女」に触ると子宝に恵まれるといわれ、多くの観客がおなかに触ろうと手を伸ばします。
地域全体で愛され、大切に受け継がれてきた伝統行事です。
※写真は2018年当時のものです。
開催情報
開催日
2023年2月11日(土)
開催場所
東京都板橋区徳丸 北野神社
かつて農村であったころの風情を垣間見ることができる、「徳丸北野神社田遊び」。
平安時代から1000年以上、休むことなく続けられてきた貴重な民俗行事です。
1976年に「板橋の田遊び」として国の重要無形民俗文化財に指定。
住所
東京都板橋区徳丸6-34-3 (北野神社)
アクセス
車 / 首都高速5号池袋線「中台インター」より約5分
電車 / 東武東上線 「東武練馬駅」より徒歩で約15分
都営三田線 「高島平駅」より徒歩で約15分