まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

ひげなで祭ひげなでまつり

開催日

2023年1月8日(日)

開催地

千葉県香取市大倉 側髙神社

「ひげなで祭」みどころ紹介 2023年1月8日 開催

この映像はキヤノンマーケティングジャパンが制作したものです。特設サイト『まつりと(https://matsurito.jp/)』もぜひご覧ください。

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みどころ

祭の新旧当番が、立派な髭を撫でては大椀で酒を飲み比べる、「ひげなで祭」。

酒を勧める際に大げさに髭を撫でるユーモラスな仕草が、会場を和やかな雰囲気でつつむ愛嬌溢れる奇祭です。

地域で十数年かけて祭当番を一巡することで、地元の一体感を生み出す貴重な伝統行事です。

 

 

立派な髭を撫でて「もっと飲め!」の合図 「七引き合い」

 

 

 

「ひげなで祭」は、当番の引継ぎ行事。

つつがなく当番引継ぎの儀式を終えた後に行われる酒宴が、「七引き合い」です。

 

当年の当番(祭当番)と次年の当番(請当番)が、紋付羽織袴姿で2人一組となって向かい合い、酒を飲み交わします。

各組ごとに「一、三、五、七、五、三、一」と規定の杯数がありますが、この杯数を超えてからがみどころ。

祭当番が杯を飲み干し、自慢の髭をこれ見よがしに撫でつけると、これが「もっと飲め」の合図。請当番は応じなければいけません。

また、請当番も負けじと髭を撫でる「ひげなで三杯」と呼ばれる仕草を返すと、お互いに3杯が追加されます。

当然ながら七杯の組は酒豪揃い。見物客の声援も加わって、20杯を超えることもあります。

 

 

 

七引き合いには60cmほどの竹串に刺されたサカナが用意され、一杯飲むごとに地面に立てていくので、何杯飲んだのかがすぐにわかります。

 

 

 

地元を大切にし、地域の一体感を育む。 「当番引継ぎ」

 

 

 

当番は1年間、側髙(そばたか)神社の斎田(さいでん)や、毘沙門天の御分霊の祠(ほこら)などを管理します。かつては、その斎田で収穫された米で作られた酒が、祭りでつかわれていました。

また祭りの神饌(しんせん)には、その土地でとれる産物を用いることとなっているなど、地元を愛しむ想いが垣間見られます。

このように当番を輪番制で引き継いでいくことで、地域に一体感が育まれています。

 

また竹串のサカナは、祭りの後に見物客に配られ、縁起物として神棚に飾られるなど、土地に根付いた行事として愛されています。

 

 

 

 

地域への想いを受け継ぐ、祭りに参加する子どもたち。

 

 

 

「ひげなで祭」に参加するのは、酒を酌み交わす大人たちだけではありません。

飲み干された杯に酒を注ぐのは、地元の少年の役目。

また、祭りに先立って小学生による鼓笛隊演奏が行われるなど、地域への想いが未来へと受け継がれていきます。

(鼓笛隊演奏の本年度以降の実施は未定です。)

開催情報

開催日
2023年1月8日(日)

 

開催場所
千葉県香取市大倉 側髙神社

 

 

祭当番を引き継ぐ酒宴で、立派な髭を撫でて酒を勧める仕草がユーモラスな、「ひげなで祭」。
五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する伝統行事で、その始まりは約800年前と伝えられています。
1977年に市の無形民俗文化財に指定。

 

 

住所
千葉県香取市大倉1 (側髙神社)

 

アクセス
車 / 東関東自動車道「佐原香取インター」より約15分
電車 / JR成田線 「佐原駅」よりバス・徒歩で約20分

 

アクセス