まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

鳥追い祭りとりおいまつり

開催日

2023年1月14日(土)

開催地

群馬県吾妻郡中之条町
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みどころ

田畑を荒らす鳥や獣を、伝承される太鼓の音で追い払い、五穀豊穣を願う予祝行事、「鳥追い祭り」。

勇壮な掛け声と共に大小11張りの鳥追い太鼓が力一杯叩かれると、その迫力の音色は町中に響き渡ります。

同日には、どんど焼きやミカン蒔きも行われ、地域の小正月の風物詩となっています。

 

 

太鼓の音で窓ガラスが割れる!? 大小11張りの太鼓による 「一斉太鼓」

 

 

 

太鼓の音で、田畑を荒らす鳥や獣を追い払い豊作を願う、「鳥追い祭り」。

大小合わせて11張りの太鼓が、伊勢宮に集結します。

祭りで使われる太鼓は、両手で抱えられるものから、直径1mを超える大きなものまで様々。

古い物で150年以上前に作られた太鼓は、県の重要有形民俗文化財に指定されている貴重なもので、整然と並ぶ太鼓たちは、それだけで壮観です。

 

伊勢宮でのお祓いが終わると、一斉太鼓が始まります。

1台の太鼓に両側2人ずつ、計4人で向き合って叩きます。

2尺もある大きなバチを持ち、両手を振り上げ力一杯叩かれる太鼓の音は迫力満点で、かつては太鼓の音で窓ガラスが割れたことも。

 

一斉太鼓が終わると、太鼓たちは町に向かって進み始めます。

 

 

厄除けの音が町中に響き渡る 「和太鼓練り歩き」

 

 

伊勢宮を出発した太鼓は、町中を練り歩きます。

「鳥追いだ、鳥追いだ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ、セッセッセ、サーラバよって追いもうせ」という掛け声と共に、太鼓が勇壮に打ち鳴らされ進んでいきます。

 

太鼓の練り歩きは、午前11時から午後9時まで10時間、雨の日でも雪の日でも叩き続けられます。

途中、自由参加で太鼓を叩ける時間があり、子どもや女性など多くの方が太鼓を叩きに集まります。

体中に響き渡る太鼓の音に、鳥獣と共に積もった厄も払いのけられ、清々しい気分になることができます。

 

 

 

 

住民同士の繋がりを深める 小正月の行事

 

 

 

鳥追い祭りでは、厄除けを願ったミカン蒔きも行われ、多くの人が集まります。

また、当日の朝にはどんど焼きも行われ、中之条町特有の小正月を彩ります。

 

多くの観光客が訪れるだけではなく、祭りに合わせて帰郷する人などもおり、地域住民の絆を強める役割も果たす大切な行事となっています。

 

開催情報

開催日

2023年1月14日(土)

 

開催場所

群馬県吾妻郡中之条町

 

太鼓の音で田畑を荒らす鳥や獣を追い払い、五穀豊穣・町内厄除・家内安全を願う、「鳥追い祭り」。

慶長9年(1604年)に始まったといわれ、400年以上の歴史があります。

2015年に「中之条町の鳥追い祭り」として県の無形民俗文化財に指定。

また、「鳥追い太鼓」が1983年に県の重要有形民俗文化財に指定。

 

 

住所

群馬県吾妻郡中之条町429 (伊勢宮)

 

アクセス

車 / 関越自動車道「渋川伊香保インター」より約40分

電車 / JR吾妻線 「中之条駅」より徒歩で約10分

 

アクセス