まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

悪口まつり・滝流しの式あくたいまつり・たきながしのしき

開催日

2022年12月31日(土)~2023年1月1日(日)

開催地

栃木県足利市大岩町 大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)
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みどころ

大晦日(12月31日)の夜、普段はなかなか言えない「ばかやろう」などの悪口を大声で叫びながら、山頂の大岩山毘沙門天本堂を目指して暗い参道を提灯で照らしながら登っていくことで、一年の厄を落とし清々しく新年を迎えて初詣をするという奇祭、「悪口(あくたい)まつり」。

その後、0時の御祈祷の後、頭上から滝のように注がれる御神酒を大杯で受け、一気に飲み干すことで、福徳財宝の御利益が滝のように無尽蔵に授かることを願う、「滝流しの式」。

いずれも江戸時代から続く歴史のあるお祭りで、大晦日から元旦にかけて、フレッシュな気持ちで新年を迎えたい方にもってこいの伝統行事です。

 

 

悪口を全て吐き出すことで厄を落とす 「悪口まつり」

 

 

 

「ばかやろう」などの悪口を大声で掛け合いながら、本堂を目指し暗い参道を登る「悪口まつり」。

暗い参道を提灯で照らして行列を作っていたことから、提灯行列とも呼ばれています。

 

修験者の法螺貝の音に先導されながら、30分ほどの道のりを悪口を叫びなら登っていく様子は、まさに奇祭。

「びんぼう」や「どろぼう」といった「ぼう」がつく悪口は言ってはいけないとされていますが、それ以外は何でもOK。

満天の星空を仰ぎ、関東平野を一望する夜景を眼下に眺めながら、溜まったうっぷんを全て晴らすように悪口を言いつくすことで、本堂に着くころには心が洗われ、一年間積もった厄を落とし、清々しい気分で新年を迎え初詣することができます。

 

 

 

 

お腹の底から悪口を絞り出して叫ぶ 「悪口大声コンクール」

 

 

 

悪口まつりに先立って、「悪口大声コンクール」が開催されます。

これは悪口を叫ぶ声の大きさを競うもので、溜まったうっぷんを大声で叫び、その大きさを騒音測定器で測定します。優勝者にはお年玉「一万円」!10位までは入賞賞品がございます。

参加費無料、先着60名様限定の参加になります。

日ごろのストレス発散にぴったりのコンクールです。

 

 

御神酒とともに幸運を滝のように流しこむ 「滝流しの式」

 

 

 

悪口まつりが終わり新年を迎えると、0時からの初護摩祈祷ののち、「滝流しの式」が行われます。

毘沙門天の前に正座した参加者が大杯を両手に捧げ口にあてると、住職が頭上から御神酒を注ぎます。

頭から額、鼻筋を伝わって滝のように流れ落ちる酒を大杯で受けとめ、自分が飲み干せる量に達したら左手を挙げて注ぐのをストップ。これを一気に飲み干します。

「毘沙門天の福徳財宝の御利益が滝のごとく尽きることなく授かれる」ことを祈願して行われる伝統行事です。

 

開催情報

開催日

2022年12月31日(土)~2023年1月1日(日)

 

開催場所

栃木県足利市大岩町 大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)

 

 

悪口を叫びつくすことで、往く年の悪をはらい来る年の幸を願う伝統的な祭り、「悪口まつり」。

滝のように頭上から注がれる御神酒を飲み干し、滝のように流れ出る幸運を祈願する、「滝流しの式」。

ともに江戸時代に始まったとされる伝統的な奇祭です。

大岩山毘沙門天には多くの文化財や貴重な仏像などが所在していますが、2021年山林火災時の避難による損傷等があり、その修復が待ち望まれています。

 

 

住所

栃木県足利市大岩町570 (大岩山毘沙門天)

 

アクセス

車 / 北関東自動車道「足利インター」より約30分

電車 / JR両毛線 「山前駅」より徒歩で約60分

 

アクセス