西方水かけ祭り
開催日
2023年1月1日(日)開催地
福島県田村郡三春町西方 塩釜神社周辺みどころ
身を切るような寒さの中、上半身裸の青年たちが激しく水をかけ合う、「西方水かけ祭り」。
新婚の男性に水をかけ祝福すると同時に、地域の青年が氏子入りするための試練の一つといわれています。
井戸の水だけではなく、田んぼの泥水もかけ合うことから、別名「泥かけ祭り」とも呼ばれています。
泥水だろうとお構いなし。容赦ない水のかけ合いで互いの穢れを祓い合う、「水かけ祭り」。
勢い溢れる水かけが、目の前で展開される、「西方水かけ祭り」。
初めは井戸の水をかけ合いますが、徐々にエスカレート。
次第に舞台は田んぼの中へと移り、泥水だろうと構わずかけ合います。
最後に参加者全員で万歳三唱・・・と思いきや、また田んぼへと突入し水かけの繰り返し。
観客にも泥が混じった水が容赦なく飛んでくるので、注意が必要です。
極寒の川に飛び込み穢れを祓う、大滝根川での禊。
水かけを行う前に、大滝根川で禊が行われます。
祝宴を終えた青年たちの中には、泥酔に近い状態の人も。
雪が残ることもある極寒の川の中に、上半身裸の青年たちが意を決して飛び込み、身を清めていきます。
その後、長い階段を上り、塩釜神社に参詣。参詣が終わると、いよいよ水のかけ合いです。
地域が一体となって婚姻を祝い、子孫の繁栄を願う祝宴。
禊前の祝宴は、前年度に結婚した男性の家が宿となって行われます。
祝宴では、初嫁がすりこぎ・しゃもじ・杓などを縛り付けた椀籠を背負い、接待に当たります。
初嫁が背負う椀籠は「女性」・すりこぎは「男性」を象徴しているといわれ、椀籠を背負うことで、一生連れ添うことを誓い、子孫繁栄を願います。
開催情報
開催日
2023年1月1日(日)
開催場所
福島県田村郡三春町西方 塩釜神社周辺
新年に水をかけ合い、新婚の若者を祝うと同時に、五穀豊穣・子孫繁栄・村内安全を祈願する「西方水かけ祭り」。
500年以上前、この地で流行した疫病の終息を願い西方城主が勧請した際、鎮守・塩釜神社の水場より立ちのぼった霧により病気が消えたことから、その加護を感謝して始められた祭りといわれています。
1983年に町の無形民俗文化財に指定。
住所
福島県田村郡三春町西方中ノ内384 (塩釜神社)
アクセス
車 / 磐越自動車道「郡山東インター」より約15分
電車 / JR東北本線 「郡山駅」より車で約20分