まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

三島のサイノカミみしまのさいのかみ

開催日

2023年1月15日(日)

開催地

福島県大沼郡三島町 各地区
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みどころ

三島町の各地で火柱が燃え上がる、「三島のサイノカミ」。

各地区でサイノカミの大きさや形が異なるのが特徴です。

 

地域に根差し大切に受け継がれてきた祭りであり、毎年各地区の住民が力を合わせてサイノカミ作りを行います。

 

 

雪原に真っ赤な火柱が幻想的に燃え上がる 「サイノカミ」

 

 

 

「三島のサイノカミ」は歳神様をお祀(まつ)りし、その年の厄を払い、五穀豊穣や無病息災、村中安全などを祈願する行事といわれています。

 

サイノカミは、小正月に各地区で夕刻から夜にかけて点火され、幻想的な火柱が三島町の各地で燃え上がります。

 

 

 

無病息災を願い、サイノカミの火で餅やスルメを焼いて食べたり、炭を顔に塗ったり、また厄払いとして厄年の人がみかんまきをします。

 

 

 

また地区によっては厄払いとして「胴突き」と称し、厄年の人を雪に投げ込んだり胴上げをしたりすることもあります。

 

 

地域住民の一体感が育まれる サイノカミ作り

 

 

 

サイノカミは、地域の住民によって作られます。

藁やカヤ、豆ガラなどの燃え種(ぐさ)集めや積雪の踏み固め(バンバ踏み)を行った後、御神木を山から切り出します。その後、御神木に燃え種を巻き付け、そこへオンペイ(オンべ)と呼ばれる扇子や紙などで作られた縁起物を、その年の恵方に取り付け、夕刻の点火を待ちます。

 

 

 

 

 

様々な表情をみせる 各地区のサイノカミ

 

    

 

三島のサイノカミは、町内の各地区でそれぞれ執り行われます。

各地区それぞれで作法が異なるほか、サイノカミの大きさや形も様々で、各地のサイノカミを見比べるのも、この祭りの醍醐味です。

 

    

 

町では、1980年代に民俗行事を住民の誇りとして奨励する「地区プライド運動」を提唱。

暮らしに根付く民俗行事をしっかりと継承し、繋いできた文化を大切にする町づくりが実践されています。

 

開催情報

開催日

2023年1月15日(日)

 

開催場所

福島県大沼郡三島町 各地区

 

 

小正月に五穀豊穣や無病息災、厄払いなどを祈願し、町の各地区に火柱が上がる、「三島のサイノカミ」。

古文書などから、少なくとも江戸時代から継承されてきたことが明らかな伝統のある行事です。

町全体でサイノカミを保存していることが評価され、2008年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

 

住所

福島県大沼郡三島町大字宮下字宮下350 (三島町役場)

 

アクセス

車 / 磐越自動車道「会津坂下インター」より約25分

電車 / JR只見線 「会津宮下駅」より徒歩で約3分

 

アクセス