まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

鹿楽招旭踊からおぎあさひおどり

開催日

2022年8月7日(日)

開催地

立石寺根本中堂前広場

「鹿楽招旭踊」みどころ紹介 2022年8月7日 開催

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みどころ

約1200年の歴史をもつ山寺

 

 

鹿楽招旭踊は、通称「山寺」で知られる宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)と深く関わりがあります。

山の斜面に張り付くようにお堂が点在することから、「山寺」と呼ばれています。

 

宝珠山立石寺は、約1200年前の貞観2年(860年)に慈覚大師(じかくだいし)によって創建されました。

慈覚大師は磐司磐三郎(ばんじばんざぶろう)から借り受けした、この一帯の土地を動物殺生禁止の地としました。

動物たちはこれから安心して暮らせると大変よろこんで、土地を貸してくれたことへの感謝を込めて動物を代表してカモシカが踊ったのが鹿楽招旭踊の始まりと伝えられています。

 

宝珠山立石寺の根本中堂(こんぽんちゅうどう)で鹿楽招旭踊を上演する前には、開山堂の奥にある磐司磐三郎が住んでいたと言われている洞穴に参拝してから踊るのが慣例になっています。

この根本中堂は、ブナ材の建築物としては日本最古のもので、国の重要文化財に指定されています。

元禄2年(1689年)には俳聖松尾芭蕉が奥の細道の紀行の際、この地を訪れ「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句を残しました。

 

 

家族を表す獅子

 

 

 

鹿楽招旭踊の踊り手は7人。

これは家族を表しています。

 

三宝を中心に前獅子が2頭、中獅子が2頭、雌獅子が2頭となっており、それぞれ1頭ずつ両側に分かれて、その真ん中で大獅子が1頭踊っています。

大獅子・前獅子・中獅子のお面には、山鳥の尻尾で作った角がありますが、雌獅子にはありません。

獅子の目はつり上がり、鼻は猪のようにやや前に突き出る形状を示しています。

お面の大きさは角を含まず約45cmにも及び、その迫力は圧巻です。

また雄獅子の額には金色の太陽を表す飾りがあり「日天」、雌獅子の額には銀色の月を表す飾りがあり「月天」をつけています。

 

 

手に持っている布を幕(まく)といい、幕を使って踊ります。

いずれも木製の斧を背負っており、これは人間の諸々の煩悩を断ち切るために身につけていると言われています。

 

 

 

鹿楽招旭踊を導く囃し手

 

 

笛4人・太鼓2人・歌い手1人からなる囃し手が踊りを導きます。

楽器はすべて自然のものを使用しており、笛は竹、太鼓はケヤキの木と牛の皮で作られています。

楽譜や踊り方を書き記したものがないため、代々親から子へと舞い方や笛や太鼓での楽曲が大切に語り継がれてきました。

演目は「長幕(本幕)」「剣舞(つるぎのまい)」「母子(かかし)」の3つが残っていますが、現在披露されているのは「長幕(本幕)」のみとなります。

「長幕」は40分程度の演目で歌詞があります。

 

 

 

 

 

現在は保存会の方々が伝承している鹿楽招旭踊ですが、今後は後継者として若い人たちにも参加してもらうべく、平石水地区に限らず募集域を広げていってはどうかという話もあります。

 

開催情報

磐司祭・獅子踊りフェスティバル

 

開催日
2022年8月7日(日)

 

開催地
立石寺根本中堂前広場

 

鹿楽招旭踊とは山形市上東山平石水地区に伝わる踊り。
かつて伝承されていたシシ踊り(下東山田中、中里、山寺、風間、荒谷など)と同じく、旧暦7月7日山寺の例祭(磐司祭)で踊られてきました。
これらのシシ踊りは「山寺系シシ踊り」と称され、悪霊を鎮め五穀豊穣を祈ることが目的とされています。
1964年に山形市指定無形民俗文化財に登録。

 

住所
山形県山形市山寺4456-1

 

アクセス
車/山形自動車道「山形北インター」より約15分
電車/JR仙山線 山寺駅より約10分

アクセス