まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

岩根沢太々神楽いわねさわだいだいかぐら

開催日

本年度は中止となりました

開催地

山形県西村山郡西川町 岩根沢三山神社

「岩根沢太々神楽」みどころ紹介 2022年9月11日 開催

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みどころ

神話の世界が目の前で繰り広げられる「岩根沢太々神楽」。

舞手の所作一つひとつには、それぞれ意味が込められており、荘厳な笛や太鼓の音色と共に、幽玄の世界へと引き込まれていきます。

神楽で用いられる表現力豊かな木面も、みどころの一つとなっています。

 

 

神話の神々による厳かな舞「太々神楽」

 

 

 

神話を題材とした舞が奉納される「岩根沢太々神楽」。

伝承されてきた10座の舞の中から、毎年3座が選ばれます。

それぞれの舞には違った意味があり、由来や手に持つ採り物などに注目することで、より堪能することができます。

 

・猿田彦舞(さるたひこのまい)

神武天皇が地上に降り立つ時、道案内をした神様、「猿田彦命(さるたひこのみこと)」

地を固め、天を切り開く動作を繰り返す勇壮な舞で、土地の守護や五穀豊穣を願います。

 

 

・宇賀舞(うがのまい)

 

 

 

稲の精霊とされる「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」

四方を祓い清め、種を蒔く場面が特徴的で、種に見立てた供物を食べると健康に暮らせるといわれています。

 

 

・榊舞(さかきまい)

祓いの神様である「神直日神(かんなおびのかみ)」

穢れを排除し、生命の輝きを取り戻そうとするような舞が奉納されます。

 

 

 

口伝えで受け継がれる貴重な神楽

 

 

 

明治初期、福島県伊達地方に伝わる里神楽が岩根沢に伝えられたとされる、「岩根沢太々神楽」。

当初は、面をつけて舞う大神楽36座と、面をつけない小神楽12座があったといわれています。

伝書などが無く、伝承は口頭によるものであったことから、戦中戦後の混乱期を経て、現在では10座のみ演じることができます。

近年では、子どもたちでも踊れるようにアレンジされた子ども神楽などの取り組みも行われ、継承に力を入れています。

 

神楽で使われる面も、明治期から受け継がれてきた由緒あるもの。

また、舞台となる岩根沢三山神社は、江戸後期の建物で、国の重要文化財に指定されています。

 

 

開催情報

開催日
毎年、9月第2週目の日曜日に行われています。
本年度の神楽奉納は中止となりました。

 

開催場所
山形県西村山郡西川町 岩根沢三山神社

 

神話を題材とした伝承の舞が奉納される「岩根沢太々神楽」。
明治初期、福島県伊達地方(現福島県郡山市)から伝わったといわれています。
2009年 西川町の無形民俗文化財に指定されました。

 

住所
山形県西村山郡西川町大字岩根沢字上ノ平94番地(岩根沢三山神社)

 

アクセス
車 / 山形自動車道 「西川インター」より車 約10分
電車 /JR左沢線 「寒河江駅」よりバス・徒歩 約50分

アクセス