まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

火伏せ祭り(水かぶり)ひぶせまつり(みずかぶり)

開催日

2023年3月12日(日)

開催地

宮城県栗原市若柳武鎗町舘 石尊神社
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みどころ

腰蓑姿の厄男たちが、家々の屋根目掛けて豪快に水をかけ、火伏せを祈願して回る、石尊神社の「火伏せ祭り(水かぶり)」。

同時に、武鎗地区に伝わる「武鎗鹿踊り」や「武鎗神楽」も楽しむことができる、地域の一体感を感じることができる祭りです。

祭りが行われる頃から寒さが和らぎ、春を告げる祭りともいわれています。

 

 

火伏せを願い、まだ冷たい水で身を清める。 厄男による水垢離。

 

石尊神社の創建は宝徳年間と伝えられ、日本武尊命(やまとたけるのみこと)が御神体とされています。

これは、相模国(現・神奈川県伊勢原市)の大山(雨降山)にある阿夫利神社から勧請したものといわれています。

火伏せの神として信仰されている歴史ある神社です。

 

 

 

祭り当日、神社での神事を終えた一行は、神官を先頭に町の東端の家を目指し出発します。

火伏せの役を担うのは、厄年の男たち。

 

東端の家に着くと、厄男たちは腰蓑を着け裸になります。

井戸に参拝した後、井戸水を浴びて身を清めます。

 

 

 

 

家々の屋根に豪快に水をかけ、火伏せを祈願して回る、水かぶり。

 

 

 

水垢離を終えた腰蓑姿の厄男たちは、今度は神社を目指して町舘地区内を西へと進みます。

途中、沿道の家々にはバケツなどに水が用意されており、「よいしょ」の掛け声と共に家の屋根目掛けて豪快に水をかけ、火伏せを祈願して回ります。

 

水がかけられると同行している子どもたちの叫び声が響き渡り、寒さを吹き飛ばし、春の訪れを告げているかのようです。

 

 

 

1時間ほどで全戸を回り終えると、西端の家にある馬頭観音碑に注連縄を結び納め、直会(なおらい)をして、祭りは終了となります。

 

 

祭りを盛り上げる伝承の舞。 「武鎗鹿踊り」・「武槍神楽」

 

祭りに合わせて、神社では「武鎗鹿踊り」や「武槍神楽」の奉納が行われます。

 

 

 

武鎗鹿踊りは江戸時代から伝わるとされ、鹿の頭部を模した鹿頭を着け、腹に据えた締太鼓を叩きながら、鹿が見事な角を振り立てて遊ぶかのように舞い踊ります。

 

 

 

武槍神楽は花泉町の鶏舞より伝わったとされ、鶏冠風の帽子を被り、御幣や扇子を持って力強く躍動します。

 

ともに、地域で大切に伝承されています。

 

開催情報

開催日
2023年3月12日(日)

 

開催場所
宮城県栗原市若柳武鎗町舘 石尊神社

 

腰蓑姿の厄男たちが、地区の家々に水をかけて火伏せを祈願する、「石尊神社の火伏せ祭り(水かぶり)」。
室町時代に大火が防がれた言い伝えに基づき、1864年から続く歴史ある祭りです。
1997年に『石尊神社火伏せ祭り「水かぶり」』として市の無形民俗文化財に指定。

 

 

住所
宮城県栗原市若柳武鎗町舘39 (石尊神社)

 

アクセス
車 / 東北自動車道「若柳金成インター」より約10分

電車 / JR東北本線「石越駅」より車で約10分

 JR東北新幹線 「くりこま高原駅」より車で約15分

 

アクセス