松焚祭
開催日
2023年1月14日(土)開催地
宮城県仙台市青葉区八幡 大崎八幡宮みどころ
正月飾りや古神札などを焚き上げ、心身を清め1年間の幸福を願う、「松焚祭」。
一般的には「左義長」や「どんど焼き」とも呼ばれますが、江戸時代からの継続性を持つものは珍しく、広く宮城県で親しまれるどんと焼きの祖形ともいわれています。
また、この御神火を目指して参拝する「裸参り」が行われ、仙台の冬の風物詩となっています。
大切に灯され続けた火による、古神札の山への点火。
「松焚祭」で焚き上げられるのは、正月飾りの門松・注連縄や、神札、ダルマなど。
各家庭や会社から持ち寄られた古神札がうず高く積上げられると、その高さは5mに達することも。
納められた古神札のお祓いが終わると、いよいよ点火です。
点火に使われるのは、元日に採火した「忌火(いみび)」。
採火の儀にて宮司の手により「火打ち石」を用いて灯された忌火は、松焚祭当日まで大切に灯され続けます。
神聖な忌火から松明に火が移されると、古神札の周囲から一斉に点火されます。
瞬時に燃え上がり、天高く夕暮れの空を照らす御神火。
松明より点火された御神火は、瞬く間に燃え広がります。
一気に燃え上がる様は圧巻で、御神火を取り巻く人たちも、その熱さで思わず後ずさりするほど。
御神火の煙にあたると、無病息災・家内安全・商売繁盛のご利益があるといわれ、幾重にも人垣が取り囲みます。
その後、古神札を焚き上げる御神火は、自然に鎮火するまで数日間灯され続けます。
鐘の音を響かせながら、粛然と進む勇姿に感動。 「裸参り」
大崎八幡宮の松焚祭では、御神火を目指して参拝する「裸参り」が行われます。
厳寒時に仕込みに入る酒杜氏が、醸造安全・吟醸祈願のために参拝したのが始まりとされ、白鉢巻に白さらし姿の数千人の裸参り行列が、御神火へと進んでいきます。
裸参りでは、私語を慎む為に「含み紙」と呼ばれる紙を口にくわえており、静寂の中、手にした鐘を打ち鳴らしながら進む姿は勇壮で、心が洗われるかのようです。
寒空の中、凛とした姿で参拝する様子は、仙台の冬の風物詩となっています。
開催情報
開催日
2023年1月14日(土)
開催場所
宮城県仙台市青葉区八幡 大崎八幡宮
正月飾りや古神札などを焼納する正月送りの行事、「松焚祭」。
300年以上の歴史を持つといわれ、広く市内で親しまれるどんと祭の祖形となる祭りといわれています。
また「裸参り」も、1850年頃の絵巻にその様子が描かれており、古くから継承されている行事です。
2005年に「大崎八幡宮の松焚祭(どんと祭)」として、市の無形民俗文化財に指定。
住所
宮城県仙台市青葉区八幡4-6-1 (大崎八幡宮)
アクセス
車 / 東北道「仙台宮城インター」より約15分。
電車 / JR仙山線 「東北福祉大前駅」より徒歩で約15分
バス/ 「仙台駅」仙台西口バスプール10番・15番より約20分「大崎八幡宮前」下車