仙台消防階子乗り保存会30周年式典
開催日
2022年11月19日(土)開催地
仙台城跡北側広場(演技披露)・宮城縣護國神社(安全祈願)「仙台消防階子乗り保存会30周年式典」みどころ紹介 2022年11月19日 開催
みどころ
階子(はしご)乗りとは、はしごの上で火事場を探す所作などを盛り込んださまざまな芸を披露するものです。
元は城下町の町火消しを務める鳶(とび)職たちが、火事の方角を見定めるために身に付けた技に由来すると伝えられています。
仙台市においての階子乗りは、仙台市消防団階子乗り隊によって伝承されました。
現在、仙台市内には7つの消防団があり、消防団活動と密接に関わり合いながら伝承されています。
毎年1月6日の仙台市消防出初式には、各消防団から階子乗り隊が出場し演技を披露します。
また、青葉まつりでは1997年から本まつりで伝統の妙技を披露されています。
2017年 仙台市指定無形民俗文化財に指定されました。
30周年式典
11月19日(土) 仙台城跡北側広場で、仙台市消防団階子乗りが披露されます。
これは階子乗り保存会の発足30周年式典で披露されるもので、安全祈願と演技披露は一般の方でも見ることができます。
① 安全祈願
宮城縣護國神社(みやぎけんごこくじんじゃ)参道にて階子乗り隊が整列し、ご祈祷を受けます(14:30頃から概ね20分)
② 演技披露
仙台城跡北側広場で、演技披露します(15:30頃から概ね20分)
※演技披露については、天候の状況により中止となる場合がございます。
階子乗りの技
引き継がれる乗り手の様々な技。
乗り手は命綱をつけずに高さ約 7.2 メートルのはしごに登り、 次々と技を披露します。
技は大きく分けると4つに分けられます。
はしごの最上階で行う「頂上技」。
頂上技の成果を一段と華やかに締めくくる技の「返し技」。
頂上技から返し技を終え、はしごを降りる時、又は登りながらの技の「途中技」。
“わっぱ”と呼ばれる輪になった紐をはしごに掛け、これを足首等に絡ませて行う「わっぱ技」(二人技)。
一本遠見(いっぽんとおみ)
灰吹(はいふき)と呼ばれるはしごの先端部分に腰を掛け、手をかざして遠くの火災を確認するという意味があります。
消防出初式などでは、初めに披露される「頂上技」です。
邯鄲夢の枕(かんたんゆめのまくら)
人間一生の栄枯盛衰を一場の夢に例えた「邯鄲夢の枕」という中国の故事から名付けられた「頂上技」で、灰吹を枕に見立てて寝そべるダイナミックな技です。
背亀(せがめ)
鯱(しゃち)という技からの「返し技」で、灰吹に背中で乗るという非常に難易度の高い技です。
手足を動かし亀が仰向けになった様子を表現しています。
谷覗き(たにのぞき)
足釣という技からの連続技で、二人が技に入るタイミングと気を合わせることが重要な二人技の「わっぱ」です。
足釣で下に釣られた乗り手が起き上がり、逆上がりの要領で両足を上の乗り手の体に絡め両手を放します。
支え手
階子乗りはアクロバティックな演技に注目が集まりますが、その技は「鳶口(とびぐち)」というトビの嘴(くちばし)のような形状の鉄製の穂先を長い柄の先に取り付けた道具で、一心にはしごを支える「支え手」たちによって成り立っています。
階子乗り隊
仙台市の階子乗り隊は、青葉・宮城野・若林・太白・泉・宮城・秋保の市内7消防団全てに階子乗り隊があります。
階子乗り隊ごとに組頭・小頭・隊員をもって組織されており、隊員は乗り手・支え手・纏(まとい)持ち・提灯持ちで編成されています。
階子乗り隊は消防団の団結と心意気を示していると同時に、市民に広く親しまれ、今日まで伝承されてきた貴重な文化遺産です。
開催情報
開催日
2022年11月19日(土)
開催地
安全祈願(14:30頃から):宮城縣護國神社(みやぎけんごこくじんじゃ)
演技披露(15:30頃から):仙台城跡北側広場
住所
宮城県仙台市青葉区川内1
アクセス
車/東北自動車道「仙台宮城インター」より約15分
電車/仙台市地下鉄東西線 国際センター駅より徒歩20分
仙台駅より車で約20分