鬼剣舞
開催日
2022年8月6(土)~7日(日)開催地
JR北上駅 駅前大通り、さくらホール(北上みちのく芸能まつり)日本テレビ「まつりの遺伝子」 7月24日放送
「鬼剣舞」みどころ紹介 2022年8月6日 開催
みどころ
岩手県北上市周辺に伝わる伝統芸能で、正式には「念仏剣舞」ですが、威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊ることから「鬼剣舞」と呼ばれています。
鬼剣舞の面
鬼剣舞の踊り手は、8人を基本としています。
1人は白の面、残りの7人は赤、青、黒の面を付けます。
白面は8人の踊り手のうち一番上手な者がつけ、リーダーとなります。
「一人加護」と呼ばれる演目を踊ることが出来るのはこの白面を着けた者のみとされています。
面は鬼のようですが仏の化身なので角はついていません。
勇壮な衣装
馬の毛でできた毛采をかぶり面を付け、平口袖で格子柄の身ごろに胸当を付け、赤たすきをかけます。
腕には鎖かたびらに手甲を付け、広口袴を穿いて背面腰に大口と脱垂れを付け、左腰に太刀を帯びます。
足には脚絆を巻き、白足袋に草鞋を履きます。右手に扇を持ち、左手中指に赤い金剛杵を挟みます。
太刀
「剣舞」の名の通り、8人の踊り手は腰に太刀を差します。
演目によっては太刀を抜き、激しく交差させ打ち合うなど躍動的に踊ります。
かつては真剣を使用していましたが、現在では踊りのために作られた模造刀が使用されています。
秘伝書を通じて受け継がれる鬼剣舞
鬼剣舞の伝承は、師匠から弟子に秘伝書の伝授と言うかたちで行われてきました。
現在伝えられている最も古い文書は、岩崎鬼剣舞の享保17年(1732年)の秘伝書です。
この秘伝書には、由来、演目の目録、念仏回向などのほか、笹リンドウ紋の由来が記されています。
バラエティに富む演目
鬼剣舞の踊り手は、8人を基本としていますが、演目によって1人~4人の場合もあり、団体によっても演目の内容や人数が変わってきます。
多くて18演目が踊られます。
1. 一番庭
2. 一番庭の狂い
3. 二番庭
4. 三番庭
5. 三番庭の狂い
6. 刀剣舞
7. 刀剣舞の狂い
8. 一人加護
9. 二人加護
10. 三人加護
11. 八人加護
12. ムギリ
13. 宙返り
14. カニむくり
15. 膳舞
16. カッカタ
17. 胴取
18. 狐剣舞
鬼剣舞には踊る演目のほかに、回向念仏や神仏礼拝などでの讃念仏、供養の儀式などが伝わっています。
開催情報
鬼剣舞は岩手県北上市周辺に伝わる伝統芸能で、正式には「念仏剣舞」ですが、威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊ることから「鬼剣舞」と呼ばれています。
北上みちのく芸能まつりを始め各地の祭りやイベントなどで盛んに披露され、地元に根付いています。
現在は北上市内には13の団体が活動しており、県外にも踊り組があります。
※鬼剣舞は年中行事ですので、下記は「北上みちのく芸能まつり」で見ることのできる情報です。
北上みちのく芸能まつり
開催日
2022年8月6日(土)~7日(日)
開催地
JR北上駅 駅前大通り、さくらホール
住所
岩手県北上市大通り
アクセス
車 /東北自動車道「北上江釣子インター」より約15分
電車 /東北新幹線・JR東北本線・JR北上線「北上駅」より徒歩5分