八戸えんぶり
開催日
2023年2月17日(金)~20日(月)開催地
青森県八戸市 長者山新羅神社・八戸市中心街・八戸市庁本館前など日本テレビ「まつりの遺伝子」 2月12日放送
「八戸えんぶり」みどころ紹介 2023年2月17日 開催
みどころ
えんぶりとは豊作祈願の郷土芸能のことで、語源は田をならす農具「朳(えぶり)」に由来するといわれています。
毎年2月17日から4日間にわたって青森県の八戸市で行われ、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった烏帽子(えぼし)をかぶり、頭を大きく振る独特の舞を披露します。
その舞は稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したものです。
太夫の舞の合間には、子どもたちなどによる祝福芸が披露されます。
本年度は32組のえんぶり組が参加。
八戸のえんぶりは800年以上の歴史があり、1979年 国の重要無形民俗文化財に指定されました。
えんぶりを摺る(する)
2月17日(金)朝7:00から、えんぶり組が長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)に集まり、本殿の前でえんぶりの摺り(すり)の奉納が行われます。
えんぶり組は、親方・太夫・舞子・お囃子などの総勢20〜30人で構成されています。
太夫はえんぶりの主役の舞手のこと。
先頭に立つ太夫を藤九郎(とうくろう)と呼びます。
また、えんぶりを舞うことを「摺る」と言います。
これは「朳」を使って田んぼの土を平らにならすことを「摺る」と言うことから、農具を持って舞うえんぶりの舞も「摺る」と呼ぶようになりました。
一斉摺り(いっせいずり)
2月17日(金) 10:30~11:10
長者山新羅神社での奉納を終えたえんぶり組は、長者まつりんぐ広場へ移動します。
長者まつりんぐ広場で、えんぶり行列の出発を待つ間、それぞれが思い思いにえんぶりを披露します。
その後、えんぶり行列が八戸市の中心街まで練り歩きます。
えんぶり組が中心街に到着すると行われるのが「一斉摺り」。
中心街に集結した32組のえんぶり組による一斉の舞は圧巻で、数あるえんぶり行事の中でも最大のみどころの一つとなっています。
無料で見られるえんぶり
八戸市庁本館前市民広場では、無料でえんぶりを楽しむことが出来ます。
・御前えんぶり 2月17日(金) 12:15~
もともと、殿様の御前(ごぜん)で舞ったえんぶりの名残として、八戸市長はじめ関係者の前で7組のえんぶり組が年番制でえんぶり摺りを披露します。
・かがり火えんぶり 2月17日(金)~20日(月) 18:00/19:00/20:00 の3回公演
期間中の夜に行われる「かがり火えんぶり」。
日没後に烏帽子がきらめく太夫の舞や、夜空に響きわたるお囃子は情緒たっぷりです。
昼とは異なる魅力があります。
・えんぶり一般公開 2月19日(日)~20日(月) 13:00/14:00の2回公演
日中に披露されるえんぶりはとても華やかな雰囲気です。
えんぶり摺りの演目と所作
摺りこみ
えんぶりを始める口上を、太夫のリーダーである藤九郎が述べながら入場します。
摺りはじめ
年の初めの祝い歌に始まり、苗代に種をまき、馬に田を耕させる田植え準備を表す摺り。
「どうさいえんぶり」では太夫全員が同じ所作をしますが、「ながえんぶり」では藤九郎と他の太夫の動きが異なっています。
中の摺り
育った苗を田に植えることを表す摺り。
摺りおさめ
田植えの作業が無事に終わったことを表す摺り。
作業を終え、皆で秋の豊作を祈願します。
畦留め(くろどめ)
大事な田から水が漏れないように、呪文の言葉を唱える「畦留め」でえんぶりは終わります。
祝福芸
えんぶり摺りの合間に行われる、明るく楽しい祝福芸。
子どもたちなどによる舞が、観客を楽しませてくれます。
えんこえんこ
「金のなる木」といわれる小唄に合わせ、輪に銭が付いた銭太鼓を持って回しながら舞う演目です。
松の舞
農作業の休憩中、松の枝を持って踊ったのが始まりと言われる舞です。
えびす舞
恵比寿さまが鯛を釣る様子を、子どもが釣竿と扇子を使って舞います。
やっと釣り上げた鯛を家内が豊かになるよう家の旦那様に捧げる、めでたい演目です。
大黒舞
子どもが右手には小槌、左手には扇。
めでたい口上や歌に合わせて舞う演目です。
開催情報
開催日
2023年2月17日(金)~20日(月)
開催期間中は様々なイベントが行われます。
詳しくは VISIT HACHINOHEの令和5年 八戸えんぶり行事日程を参照ください。
開催場所
青森県八戸市 長者山新羅神社・八戸市中心街・八戸市庁本館前など
住所
青森県八戸市内丸1-1-1(八戸市庁本館)
アクセス
八戸市庁本館
車/八戸自動車道「八戸インター」から約5km
電車/ JR八戸線 本八戸駅から約600m
JR東北新幹線・八戸線・青い森鉄道線 八戸駅から約5.5km