まつりの遺伝子
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まつりの遺伝子

南部駒踊(洞内)なんぶこまおどり(ほらない)

開催日

法蓮寺:2022年9月4日(日) ・十和田市秋まつり:9月11日(日)

開催地

青森県十和田市

「南部駒踊(洞内)」みどころ紹介 2022年9月4日 開催

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みどころ

駒踊(こまおどり)とは馬の作り物をつけて踊ることで、馬どころとして知られる東北の南部地方に伝わる踊りです。

 

洞内(ほらない)の南部駒踊は、自然放牧された馬を捕獲する「野馬捕り」の様子を舞踊化したものといわれており、踊り手が馬の作り物にまたがるような姿となって踊ります。

古くから馬と深く関わってきた十和田市を象徴する民俗芸能として親しまれています。

 

1959年に青森県の無形民俗文化財に指定。

さらに1974年には、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財にも選択されました。

 

 

 

踊り手

 

 

馬の頭を模した木枠の作り物の中に入る10頭の駒、太刀・太鼓・手平鉦(てびらがね)が踊り手です。

 

 

 

黒い羽織に饅頭笠(まんじゅうがさ)をかぶる10頭の駒。

その内3頭の役駒は御幣(ごへい)を持っています。

3頭の幕は馬の種類を表しており、葦毛(あしげ)馬を表す白幕、青・黒毛馬を表す黒幕、栗毛馬を表す赤幕に、それぞれ馬体を包みます。

 

 

 

演目

 

 

 

笛による囃子の音と共に太刀を先頭に太鼓・手平鉦、駒が一列で入場し、位置を定めて円陣を作ります。

 

演目は、庭入り・直り駒・引返し駒・休み駒・進み駒・三方講子(乗り違い・廻しの駒)・庭引きの順に行われ、三方講子では御幣を持った3頭の役駒が中央で踊ります。

 

 

 

受け継がれる想い

 

 
※洞内南部駒踊保存会の練習風景

 

 

十和田市には南部駒踊がいくつか(数団体)あるけど、青森県の無形民俗文化財に指定されているのは洞内だけ。

そう話すのは、洞内南部駒踊保存会 会長の立崎和男さんです。

 

約300年の歴史がある洞内の南部駒踊。

先祖代々続けてきたこの踊りを絶やしたくないからね。

この伝統を継承していくためにも、しっかりと指導者も育てていく必要があります。

 

大深内中学校では授業の一環として駒踊を習います。

昔は子どもも多かったので、(社会人しか入れない)保存会には長男しか入れませんでしたが、どんどん少子化が進んで、いま保存会のメンバーは27名となり、今年から初めて女性も保存会に入りました。

 

 
※大深内中学校少年駒踊の生徒たち

 

 

保存会の野月幸夫さんは、このように話します。

45年前、あすなろ国体(1977年に開催された青森国体)で披露することになって、学校で練習するようになりました。

僕は小学6年生でした。

それまで踊っていたのは保存会だけでした。

 

 

中学校では授業の一環で駒踊を踊るようになって、それはいまでも続いています。

運動会や十和田市秋まつりでも駒踊を披露するんです。

社会に出た後、駒踊を続けたい人は保存会に入ります。

そうやって継承していくんです。

開催情報

開催日
法蓮寺(ほうれんじ):2022年9月4日(日)

十和田市秋まつり:2022年9月11日(日)

 

 

開催地
青森県十和田市

 

 

洞内(ほらない)の南部駒踊は、毎年9月の第1日曜日に法蓮寺で奉納され、十和田市最大のお祭りである十和田市秋まつりでも披露されます。

自然放牧された馬を捕獲する「野馬捕り」の様子を舞踊化したものといわれており、踊り手が馬の作り物にまたがるような姿となって踊ります。
古くから馬と深く関わってきた十和田市を象徴する民俗芸能として親しまれています。

 

この洞内の南部駒踊は、1959年に青森県の無形民俗文化財に指定。
さらに1974年には、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財にも選択されました。

 

 

住所
青森県十和田市洞内前田88(法蓮寺)

 

 

アクセス
電車/ JR東北新幹線 七戸十和田駅から7.3km
車/上北自動車道「上北インター」より約15分

アクセス